ホリエモンこと実業家の堀江貴文氏(49)が5日、東京・赤坂で参院選(10日投開票)に東京選挙区(改選6)から無所属で立候補した作家・乙武洋匡氏(46)の応援演説を行った。「何でそんな厳しいことを」と無所属での立候補に首をかしげつつ、直後に「オレも無所属だったな。亀井静香さんを追い詰めたんだけど」と、自身が広島6区で落選した2005年の衆院選を回想。苦戦が報じられる乙武氏に「横一線。スリリングな戦いになる」と、逆転当選にエールを送った。
小雨と強風の天候の中、Tシャツ姿の堀江氏は自身の選挙戦を振り返った。05年、亀井氏の11万票に次ぐ8万4000票で敗れた。「無所属は小選挙区で勝てないと終わりなんですよ。比例復活はない。背水の陣で頑張ったのは僕と同じ。(公明党の選挙協力を受け)比例は公明党に、と言ってましたが、演説には公明党からも(応援が)来ているので、言い忘れたらどうしようかと思いました。それくらい無所属は大変」と親近感を述べた。当選後の議員から政策アイデアを尋ねられた経験を挙げ「選挙に勝つことしか考えていない政治家は多い。乙武さんだったら、ちゃんと皆の話を聞いて(政策に)引き上げてくれる」と、投票を呼び掛けた。
乙武氏は苦戦との情勢が報じられているが、堀江氏は「山本太郎さんがなりふり構わずメロリンQをやっている。それくらい横一線。残り1議席はスリリングな戦いになる」とキッパリ。れいわ新選組代表の山本太郎氏が、3日の街頭演説で1990年の「ダンス甲子園」で放った一発芸キャラ「メロリンQ」を披露したことを挙げ、接戦が続いているとの認識を示した。2005年は夜の街頭演説とともに、その日の運動が終了したというが、現在はSNSなどネットでの運動は深夜まで続くため「乙武さんには頑張ってほしい。僕は気楽ですよ。応援するだけだから。今は外でやって、SNSをやって大変でしょうね」とねぎらった。
円安、コロナ禍、都内で大半を占める屋外でのマスク着用などを挙げ「みんなビクビクしている。こんな息苦しい世の中を乙武さんだったら変えてくれると思う」と、改めてエールを送った堀江氏。乙武氏から「残り4日間、死ぬ気で頑張りたいと思います」と決意を示されていた。