サウナに入る時は股間をツルツルにするのが新マナー!?「若者に浸透」の真偽を問う

杉田 康人 杉田 康人
アンダーヘアを処理してサウナに入ることが新しいマナーに!?(rh2010/stock.adobe.com)
アンダーヘアを処理してサウナに入ることが新しいマナーに!?(rh2010/stock.adobe.com)

 サウナで他人の股間をふと見てしまった時、周囲の人が皆〝ツルツル〟だった経験はないだろうか。サウナ愛好家を指す「サウナー」という言葉が、一般的になるほどのサウナブーム。サウナに入る時の作法として、アンダーヘアなどの体毛を剃(そ)る男性が増えているという。ネット上では「サウナや水風呂が気持ち良く感じられる」と、剃毛(ていもう)を提唱するサウナーが散見された。

 タレントの伊集院光(54)は、13日深夜放送のTBSラジオ「月曜JUNK 伊集院光深夜の馬鹿力」(月曜、深夜1・0)で、都内のサウナに入った時の話として「サウナのひな壇のところに若者がいっぱいいて、見えてる若者が全員、ツルッツルに剃っていて。オレだけもじゃもじゃだから。今の常識でだめなことだと思い始めたら、恥ずかしくて恥ずかしくて。今、世の中は剃っとくもんなん?あそこ(のサウナ)だけ?みんな若者が剃っていたんだよ。怖くて」などと振り返った。

 若い男性サウナーの間では、マナーとして陰毛を剃ることが浸透しているのだろうか。公益社団法人日本サウナ&スパ協会の担当者に「サウナに入る時に、アンダーヘアをそるのは新しいマナーなのか?」との質問をぶつけると「そんなマナー、あるわけないじゃないですか(笑)。見たことないですね…。今度から股間を注視しておきます」と、剃毛の新マナー化を否定した。

 欧州などでは、サウナに入る際にアンダーヘアを剃るのが常識となっているという。兵庫県神戸市の人気温浴施設「神戸サウナ&スパ」の担当者も「海外ではそうですが、私見ですがウチではそんなマナー、見たことも聞いたこともないですね」と、日本のサウナで〝剃る勢〟はまだ少数派とした。

 医療機関として医療脱毛を行い、全国で24院を展開する男性専門の医療脱毛専門院「リゼクリニック」総院長の赤塚正洋医師は、男性がアンダーヘア脱毛を始めた理由の回答として【1】見た目をきれいにしたい【2】清潔感・衛生的【3】自己処理が面倒、のトップ3を挙げた。「サウナに入るから、という直接的な理由を回答された方はおりませんが、見た目をきれいにしたい、清潔感の中にはもしかすると〝サウナに入るからきれいにしたい〟という方もいらっしゃるのかもしれません」とした。

 そもそも、体毛を剃ることでサウナの効能は上がるのだろうか?

 赤塚医師は「サウナに入るとき、脱毛して体毛がない(少ない)状態のほうが〝より整う〟感覚があるというご意見は何となく理解できますが、これはそれぞれの感覚によるものであり残念ながら医学的根拠は見いだせませんでした」としながらも「ただし、脱毛前後で汗の量は変わらないといわれておりますが、毛がないところに汗をかくと汗はその場にとどまらず容易にしたたり落ちる(特にワキなど)ため、毛がある状態より汗が増えた(発汗が促進された)と感じることはあるかもしれません」とした。

 体毛を整えると、サウナがより〝ととのう〟と感じるサウナーは多いようだ。

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