英ウェールズのウィリアム・ガノン議員が、「バンクシー」の正体であると疑われ辞職した。自分が覆面ストリート・アーティストのバンクシーではないことを再三訴えてきたが、仕事に支障をきたすとして議員の役職を降りる決意をしたという。
ガノン氏は、ウェールズの町、ペンブローク・ドックタウンで5月上旬に行われた町会議員選挙に当選したばかりだった。以前から地元に根ざし、外壁などに作品を描くアーチスト活動をしていたことが“バンクシー説”の噂が出た一因となった。
ガノン氏はフェイスブックにこう綴っている。
「私が本来の自分ではなく、アーティスト、バンクシーだと繰り返し言われ続けていたことをご存知の方もいると思います」「この疑惑が、議員、評議会の仕事をする人間としての自分の能力を弱体化させてきています。このことでペンブローク・ドックタウン・カウンシルの評判を落としたくはありません。したがって、私は直ちに、町会議員、評議会代表の両方から辞任する決断を下しました」