元大阪市長で弁護士の橋下徹氏が2日、フジテレビ系「めざまし8」で、知床の観光船遭難事故の船を引き上げる費用について、「国会議員もお金出しなさいよ」と、国も金を出すべきだと訴えた。
番組では観光船事故で海底120メートルの場所で発見された事故船をどう引き上げるかについて特集した。中にはまだ発見されていない方がいる可能性もあり、家族は引き上げを強く求めているが、国交省は「事故を起こした運行会社が主導して進めていくべき」としていることも伝えた。
だが、観光船運営会社側が多額の費用をまかなえず、船を引き上げないという判断がなされる可能性もある。これに橋下氏は「今回一番気にくわないのは、国交省が運行会社が主導して進めていくべきと。国交省は全く自分たちの責任を感じていないのか」とバッサリ。
船の観光の安全対策が強化できなかったのは「行政の責任」もあるとし、今回の船は「これからの対策をどうするか考える重要な証拠資料なので、国交省が引き上げるべき」との考えも示した。
その行政を動かすのは「国会議員」とも語り、1人に月100万円支払われる文通費が「調査研究広報滞在費」と名前を変えることから「そうなら観光業に関する安全対策を調査するという意味で、国会議員、金、出しなさいよと」と訴え。「普通の事故じゃない。これで民間に全部費用を任せて、あとは知りませんって、それは政治行政として体をなしてないと思う」とも語っていた。