高専(高等専門学校)で使われる「新基礎数学」の教科書がSNS上で大きな注目を集めている。
きっかけになったのは"高専生ツイッタラー"として活動する芭蕉梶木さん(@Basyo_JP_Alpha5)の「サイゼで喜ぶ新基礎数学」という画像投稿。
サイゼリヤのテーブルの上にミラノ風ドリアと共に鎮座する教科書。高専に進学するのは中学校卒業者数のわずか1%程度なので、この教科書の存在を知る人はごくごく僅かだと思われるが、そのレアアイテムをサイゼリヤというメジャースポットに引きずり出した芭蕉梶木さんの投稿には並々ならぬセンスを感じる。
芭蕉梶木さんの投稿に対し、高専生や高専出身者を中心としたSNSユーザー達からは
「見たくもない教科書が…
沢山食べて払わせましょー!」
「新基礎数学…ウッ…頭が…」
「元高専です。
なついwww」
「食べすぎると太って単元増えるぞ」
「しかも伝票を新基礎数学の方にもたせてるというね」
などさまざまなコメントが寄せられている。
芭蕉梶木さんにお話を聞いた。
ーーこのお写真を撮影されようと思ったいきさつをお聞かせください。
芭蕉梶木:少し前にTwitterで「サイゼで喜ぶ彼女」というイラストのツイートが流行りました。そのツイートを見て以来、サイゼリヤに行く度にそれをパロディしたツイートを行なっています。
ーー高専生の方にとってこの教科書はそんなに思い入れ深いものなのでしょうか?
芭蕉梶木:実は自分が通っている奈良高専ではこの教科書を使用しておらず、私用で使っております。
他の高専では使っているようですが、みな教科書にあまりいい印象を持ってないのではと感じます。
ーーこれまでのSNSの反響へのご感想をお聞かせください。
芭蕉梶木:想定外の3.7万いいねを記録して驚いています。たくさんの人に「かわいそう」や「面白い」と思っていただけて大変嬉しいです。
また、初めてバズるというものを体験したので、バズるときに批判するツイートがくると聞いていたので、実際にあるのだなぁと思いました。
◇ ◇
読者のみなさんはこの教科書の存在を知っていただろうか。筆者は「新基礎数学」という言葉すら知らなかった。世の中、環境が違えば知る機会のないものがあるものだとつくづく思い知らされる投稿だった。
芭蕉梶木さん関連情報
Twitterアカウント:https://twitter.com/Basyo_JP_Alpha5