警察署で証明書を発行してもらうための書類に「Tribe(部族)」の記入欄があったので「TRIBE GUMMA(群馬族)」と書いた…ナイジェリアと日本のお国柄の違いを物語るエピソードがSNS上で大きな注目を集めている。
「警察署に無犯罪証明書をとりに行ったらフォームにTribeの項目があり、何書こうか考えてたら、担当者の人が『ヨルバ族とかイボ族とかあるやろ。』と。Japanでもいいかと聞いたら『それは国だ。』と怒られたので、適当に出身地書いたけど、TRIBE GUMMAって何か嫌だな。群馬族ってなに。」
と件のエピソードを紹介したのはナイジェリア最大の都市ラゴスにお住まいのFさん(@fumi_nigeria)。
アフリカ最大級の人口を擁するナイジェリアには250以上の民族、部族が居住んでいるという。民族、部族間の紛争が絶えない社会だけに、証明書一つ発行するにしても所属を明示することが重要になってくるのだろう。Fさんの投稿に対し、SNSユーザー達からは
「我々は日本最後の秘境、グンマーを目指しようやく、目的地に辿り着いた‼️」
「それじゃあ我はDOSANNKOって書こうかしら」
「群馬は西毛東毛で文化・言葉が違ったりするけど、一緒くたに群馬族でいいのかな?」
「ナイジェリアからグンマーネタはズルいでしょ」
など数々の驚きのコメントが寄せられている。
Fさんに話を聞いてみた
ーー無犯罪証明書はどんな事柄のために取得されたのでしょうか?
F:ビザ取得のために必要な書類でしたので取得しました。
ーー現地の方の間では部族意識は強いのでしょうか?
F:はい、部族意識は強く部族間でないと結婚させないという家庭もあります。
ーーこれまでのSNSの反響へのご感想をお聞かせください。
F:そこまでグンマーネタとしていじられるとは思いませんでした(笑)。
◇ ◇
この場合、大和民族、琉球民族、アイヌ民族などと書くのが正確だったのかもしれないが、そこまで自らの民族的ルーツを意識することの少ない日本人にとって、「民族は?」という問いはやはりなかなか馴染みにくいものだ。
Fさん関連情報
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