『ツイン・ピークス』などで知られるカナダ出身の俳優ケネス・ウォルシュが死去した。80歳だった。同人気ドラマで、元FBI特別捜査官ウィンダム・アール役を演じたケネスが5日帰らぬ人となったという。
ミュージシャンである息子デヴォン・ウォルシュはツイッターで父親の訃報を伝えた。「私の父は木曜日に自宅で安らかに息をひきとりました。私はこれからも彼を言葉では言い表せないほど愛し続けます」「彼は素晴らしい人生を送りました。私にとっては最高の父親であり、また多くの人々の人生に触れました。乾杯し、彼が出演した映画かテレビ番組を観て、俳優界の巨人を祝福してください」
映画やテレビで100以上の作品に出演したケネスの訃報を受けてカナダの映画・テレビ・ラジオアーティストによる労働組合ACTRAは、「ケネスはカナダ史上最高のパフォーマーの一人でした。数十年にわたり記憶に残る役を何百と演じてきました。彼は非常に惜しまれることでしょう」と生前のケネスの活躍を称えている。
モントリオールのカナダ国立劇場学校で学んだケネスは、キャリアを通して、ハリー・S・トルーマン、トマス・E・デューイ、トーマス・エジソンなど数々の歴史上の人物を演じた。
ドラマ『トワイライト・ゾーン』などにも出演したケネスは以前、幼いころからパフォーマンスに親しみがあったとして「私は子供の時、クラスでは目立ちたがり屋だったんだ」「ある通知表に『ケネスは落ち着いて、クラスの邪魔をするのを止めるべきです』って書かれていたのを覚えているよ。だから彼らは僕を次の学年に上げて、早く卒業させようとしたんだ」と振り返っていた。