大谷晋二郎の兄、応援募金発表の場で涙「最も過酷な戦い」「何度やられても立ち上がる」

杉田 康人 杉田 康人
「何度でも立ち上がれ!大谷晋二郎応援募金」設立発表の場に姿を見せた(左から)ジャガー横田、大谷裕一郎さん、ライオネス飛鳥
「何度でも立ち上がれ!大谷晋二郎応援募金」設立発表の場に姿を見せた(左から)ジャガー横田、大谷裕一郎さん、ライオネス飛鳥

 10日のゼロワン両国国技館大会で頚髄損傷し、治療中のプロレスラー・大谷晋二郎(49)を支援する「何度でも立ち上がれ!大谷晋二郎応援募金」が28日、支援者の手によって立ち上がった。

 大谷の実兄・裕一郎さん(51)が、親族代表として発表の場に姿を見せた。裕一郎さんは「プロレスラーである限り、こういうことが起こることは本人も家族も覚悟をしていたが、実際にそうなることとは…。これほどつらいものかと思っている」と声を詰まらせ、涙を流した。

 レスラーとして、ケガなどの困難や試練に打ち勝ってきた弟の姿を見てきたという裕一郎さんは「決して強いチャンピオンではなく、何度やられても立ち上がっていく姿をファンに訴えるレスラー。あきらめたら負けが持論でした」と振り返る。

 家族でさえも、まともに面会できる状態ではないとし「最も過酷な戦いに挑むことになる。これからの戦いに向けて永遠に戦える場所を作ってあげる支援だと思っている」と訴え、ファンへ協力を訴えた。

 両国大会で対戦したノアの杉浦貴(51)の心中も察した裕一郎さんは「プロレスは、互いに信頼して全力でぶつかり合う姿で感動を与えるもの。〝こら大谷!何年でも何十年でも待っててやるから立ち上がってこい!〟と風化することなく伝え続けていただくことがエネルギーになる。晋二郎の名誉のためにも、変わらぬ活躍を願っております」とメッセージを送った。

 応援募金の発起人で、世話人を務めるパブリックビジネスジャパンの萩原宣CEO(56)は、旗揚げ時からゼロワンを支援。大谷と長年の親交がある。全国の支援者から協力の申し出があるといい「システムを立ち上げさせていただいた。温かい心添えをご家族にお渡し、復活のためにお使いいただく」と説明。集まった募金は治療費や、大谷の妻子の生活費に使われる。

 応援団長には藤波辰爾(68)、ジャガー横田(60)が就任。この日、大谷の現状も報告される予定だったが見送られた。萩原氏は「素人が発表できる状況ではない。(主治医から)ペーパーをもらって読み上げることもできるが『そういう問題ではない』と叱責されました」と説明。首から下がまひしているとの一部報道があるとして「改善に向け治療している。それ以上はわかりません」とした。

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