新聞社が昆虫食ビジネスに挑戦 社員が手づかみで捕獲した「イナゴ」をチョコレートに

今井 佳奈 今井 佳奈
おしゃれなパッケージからイナゴがチラ見えする
おしゃれなパッケージからイナゴがチラ見えする

 長野県の信濃毎日新聞が、昆虫食製品の企画や販売を行う「昆虫みらいプロジェクト」をスタートし、同社社員が捕まえたイナゴを使用したチョコレートを今月15日から数量限定で発売する。

 プロジェクトは同社の新規事業。長野県出身のシェフ・太田哲雄氏とタッグを組み昆虫食を開発する。第1弾の商品「AMAZON CACAO×INSECT タブレットチョコレート 蝗<イナゴ>」は、フェアトレードカカオで作られた板状のチョコレートに8匹のイナゴをトッピングしている。 

 材料のイナゴは太田シェフと信毎社員ら約15人が手作業で捕まえた貴重な個体たち。昨年9月下旬に、同県内の水田で手や網を使いながら1匹ずつ地道に採集した。担当者は「バッタのように”おんぶ”しているものは2匹同時に捕まえられてラッキーでした」と苦労した様子をにじませた。チョコレート一面にぎっしりとイナゴを敷き詰めることも考えたが、大量に捕まえられず断念したという。

 同担当者によると、長野県ではイナゴや蚕のさなぎ、ハチの子などを食べる文化があり「もともと昆虫食が親しまれていた」。近年、SDGsの観点から注目されていることもあり事業化を決めた。新聞社がフードビジネスに乗り出すことに「畑違いな気もするんですが…」とも話すが、地元の文化を発信することには変わりない。 佃煮だけでない、昆虫の新たな食べ方を国内外に提案していくという。商品の価格は2000円(税込み)。信濃毎日新聞長野本社やECサイト「47CLUB」で販売する。

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