静岡県伊豆市にあるテーマパーク・土肥(とい)金山に展示され、世界一の金塊としてギネスブックに登録されている金塊250キロが、金価格の上昇を受け時価総額が高騰。3月9日には1グラム=8391円の高値をつけ、過去最高額の20億9700万円となった。
土肥金山の担当者によると、金塊250キロの展示を始めた2005年の時価総額は約4億1000万円。17年間で5倍以上の価値に大化けした。アクリルケースに入れられた金塊は実際に触ることができ「金の値段は上がり下がりするので、価格が高いうちに触って欲しい。金運が上昇します!」(担当者)と、説得力がある言葉でパワースポットになった同施設への来場を呼びかけた。
ライバル施設への対抗心が、思わぬ利益を呼び込んだ。土肥金山は2000年、ミレニアム記念で金塊200キロの展示をスタート。世界一の金塊としてギネス認定されたが、2004年に台湾の施設が金塊220キロの展示を開始。ナンバーワンの称号を奪われたという。
世界一奪還のため、2005年に50キロ増量して金塊を更新。ギネスに再認定されたばかりか、金の高騰で思わぬご利益も。展示のアクリルケースには日々価格を掲示し、うらやむ観光客の熱視線を集めている。