変わり種ダンボール続々 野球バット用に猫トラックやフリスビー「まだアイデアたくさんある」

山本 鋼平 山本 鋼平

 ダンボールのオーダー製造販売を行うアースダンボールは17日までに、「バット用ダンボール」を発売した。少年野球用の80センチタイプと一般用の90センチタイプの2種類を展開。〝欲しいダンボールが絶対見つかる〟を掲げ、2600種類以上の商品数を誇る同社に新商品と商品開発へのこだわりを聞いた。

 市販のバットケースよりも気軽に保管や配送に活用できそうなバット用ダンボールは、ダンボール板に切り込みと折れ線を入れただけのシンプルイズベストな新商品。個別オーダーの相談が月に数件持ちかけられることを受け、商品化に至った。同社の奥田大輔専務は「細長いダンボールは珍しく、ポスター用はあったがバット用はなかった。お客さんの声を受け、あった方がいいなと思いました」と語った。

 同社の持ち味はフットワークの軽さと、アイデアの豊富さ。今年だけで「デザインダンボール」「ダンボールフリスビー」「巨大ダンボールジェンガ」「宇宙ダンボール」「ダンボールベッド」「トレカ発送用ダンボール」「ダンボールトレー」「猫トラック」など続々と新商品が登場。色違いや大きさ違いも1種類と数えて、奥田専務は「1日1種類、年間365種類を目標にしています」と語った。社内各所にアナログな目安箱、オンラインのアンケート先を設置。約90人の社員が部署を超えてアイデアを出し合う。「1000個のアイデアから実現するのは300個くらい。ボツになる方がずっと多い。それでもアイデアは、まだまだたくさん持っていますよ」と続けた。

 1953年創業の同社は埼玉県伊奈町に本社を置き、段ボールWeb通販のパイオニアとして知られる。超高速フルカラーインクジェット印刷やサンプルカッターなどの技術力を駆使。豊富な実績にも支えられ、これからも異色ダンボールが生み出されそうだ。

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