「漫画天国」の管理者摘発に小学館「サイトが閉鎖されたとしても、決して許されるものではありません」

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
イメージ画像(Sensay/stock.adobe.com)
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 小学館は3日、海賊版リーチサイト「漫画天国」の30代男性管理者が同日に摘発されたことについて、コメントを発表した。

 サイトは既に閉鎖。多数の漫画の表紙を掲載し、クリックすると作品を不正ダウンロードできる海賊版サイトにアクセスが可能になる。2017年8月から20年4月に広告収入約173万円を得たとみられる。書類送検容疑は19年12月28日ごろ、漫画天国に週刊少年サンデーの表紙を掲載し、小学館の著作権を侵害した疑い。

 コメントは次の通り。

 2月3日、弊社発行の『週刊少年サンデー』に連載されているマンガを、インターネット に無断で掲載していた海賊版サイトに誘導するリーチサイト、「漫画天国」を運営していた 人物が、著作権法違反の容疑で警視庁東村山警察署により書類送検されました。

 「漫画天国」は『少年サンデー』連載作品のみならず、出版各社が発行する多数のコミック 作品を海賊版サイトに誘導していたたいへん悪質なリーチサイトでした。

 2020 年 2 月、弊社が被害について警視庁に相談を開始し、同時に運営者情報の開示を大阪地裁に申し立て、仮処分決定を取得致しました。同サイトは同年3月、自ら閉鎖しましたが、閉鎖の告知文で他の海賊版サイトを紹介するなど、最後まで悪質な姿勢を崩しませんでした。その後も捜査は続き、この度の摘発に至ったものです。

 被疑者が開設期間中を通じ、広告掲載等によって多額の利益を上げていた事実は、本来、漫画家が受けとるべき正当な報酬を収奪したことによる犯罪行為にほかならず、サイトが閉鎖されたとしても、決して許されるものではありません。

 弊社は、クリエイターが心血を注いで創作した作品を無断で盗み取り、これを糧に荒稼ぎする卑劣な犯罪の一掃を目指し、刑事、民事両面からの法的手続きをはじめ、海賊版サイトに対し、今後も断固たる対応を続けて参ります。 株式会社小学館 広報室

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