「THE SECOND」王者にガクテンソク!奥田は涙目「何者かになれましたが、漫才をやめません!」

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
ガクテンソク(左から)よじょう、奥田修二 ⓒフジテレビ
ガクテンソク(左から)よじょう、奥田修二 ⓒフジテレビ

 芸歴16年以上の芸人を対象とした漫才コンテスト「THE SECOND」の決勝が18日、東京・フジテレビで行われ、結成19年目のガクテンソクが優勝した。昨年のギャロップに続く第2代王者に輝き、賞金1000万円などを手にした。

 セカンドチャンスを手にしたガクテンソク。優勝が決まった瞬間、ボケのよじょう(42)、ツッコミの奥田修二(42)は両手を突き上げ、肩を抱き合った。奥田は瞳を潤ませ「この日が来るのは夢見ていましたけど、現実になるとは。大したコメントも考えてませんが、めちゃくちゃうれしいです」と感激した。よじょうは「この場を借りて一言だけ。国分寺の皆さん、おめでとうございます」と1回戦のネタにちなんだコメントを出した。解散を考えたこともあった奥田は「何者かになれましたが、漫才をやめません!」と誓った。

 結成27年目のザ・パンチとの決勝戦。100人の観客による投票(とても面白かった=3点、面白かった=2点、面白くなかった=1点)の合計点で294点(1点0人、2点6人、3点94人)を挙げ、ザ・パンチの243点(1点4人、2点49人、3点47人)を上回った。1回戦でラフ次元、準決勝で金属バットと、大阪の劇場で芸を磨き合う盟友を続けて下し、決勝戦に進んでいた。

 ガクテンソクは「M-1グランプリ」にはアマチュア時代の結成年に初出場した2005年に準決勝に進出し〝天才〟と称されたが、20年のラストイヤーまで準決勝に計4度(05年、15、16、20年)進むも決勝への壁を破れなかった。12年にはNHK「第42回上方漫才コンテスト」準優勝の成績を残している。この日の決勝戦では誕生日をモチーフとしたネタで、大会史上最高得点をたたき出した。

 準優勝のザ・パンチは1回戦で優勝候補・タイムマシーン3号、準決勝でタモンズを下した。ボケのパンチ浜崎(43)、ツッコミのノーパンチ松尾(43)のコンビ。1998年に結成。「M-1グランプリ」には01年に初出場し、ラストイヤーの08年に初のファイナリストとなったが、「信じられないほど緊張した」(浜崎)と実力を発揮できず、最下位に終わっていた。この日の決勝戦のネタでは長い客いじりを皮切りに、サッカー部を舞台に「16年前にMー1グランプリでやったやつを少し入れました」と、ある種の〝リベンジ〟を果たしていた。

 この日の決勝にはハンジロウ、金属バット、ラフ次元、ダクテンソク、ななまがり、タモンズ、タイムマシーン3号、ザ・パンチの8組が進出。結成16年以上、全国ネットの漫才賞レース番組で優勝していないことが参加条件。100人の観客による投票(とても面白かった=3点、面白かった=2点、面白くなかった=1点)の合計点で争うトーナメント。

 ▶1回戦 金属バット291―ハンジロウ271、ガクテンソク288―ラフ次元255、タモンズ269―ななまがり268、ザ・パンチ284―タイムマシーン3号273 ▶準決勝 ガクテンソク283―金属バット273、ザ・パンチ278―タモンズ264

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