ロック界の伝説的存在で俳優としても活躍したミートローフが死去した。「地獄のロック・ライダー」などのヒット曲で知られ、妻デボラさんが見守る中74歳で帰らぬ人となったという。
フェイスブックの公式ページに掲載された声明には、こう綴られている。
「比類ないミートローフが今夜、デボラ夫人が寄り添う中息を引き取ったことをお知らせするのは私達にとって非常に辛いことです。娘のパールとアマンダ、そして親しい友人達もここ24時間彼と共にいました」
「60年に渡った素晴らしいキャリアを通し、彼は世界中で1億枚のアルバムを売ったほか、『ファイト・クラブ』『フォーカス』『ロッキー・ホラー・ショー』『ウェインズ・ワールド』を含む映画65作に出演、『地獄のロック・ライダー』は、現在も史上最大のセールスを記録したアルバムのトップ10に入っています」
「彼がそれは多くの方々にとって大切な存在であるということは分かっていますし、私達がこの素晴らしいアーティスト、そして美しい人を亡くした悲しみの中を進むに際し、愛とご支援を心からありがたく思っています」
「私達がこの時にプライバシーを必要としていることをご理解していただきありがとうございます。彼のハートからあなたの魂へ….ロックを止めないでください!」
ミートローフこと本名マーヴィン・リー・アーディーは、グラミー賞も受賞したベストセラー「地獄のロック・ライダー」三部作を昨年4月に他界したジム・スタインマンと制作、スタインマンは同作のミュージカル版の歌詞も手掛けた。
1993年作「地獄のロック・ライダーII~地獄への帰還」収録曲「愛にすべてを捧ぐ」は全米チャートで5週第1位となるほどのヒットを記録した。
1960年代にバンド、ミートローフ・ソウルを結成したミートローフは、その後映画界でも活躍、「ロッキー・ホラー・ショー」のエディ役は有名だ。
近年は体調が優れず、背中の神経系疾患で5分以上立っていられないことから座って生活を続けることを余儀なくされた時期もあったほか、2003年、2011年、2016年には公演中に倒れていた。