ドゥーワップ・グループ、ザ・ファイヴ・サテンズのフレッド・パリスが死去した。85歳だった。バンドのリーダーとして1950年代に活躍したフレッドが13日、病気(非公表)により帰らぬ人となったことが同グループの声明で発表された。
「悲しくも昨日、音楽界は偉人の1人を失くしました。フレッド・パリスが短い病気の後亡くなりました。フレッドの名曲『イン・ザ・スティル・オブ・ザ・ナイト』は時代を超えた最高のラブソングの1つに数えられており、ドゥーワップ時代の曲として最もリクエストの多いものとなっています」とつづられた。
フェイスブックに掲載された声明は、フレッドのキャリアを称えるとともに、家族の悲しみをこう伝えている。
「他にもおなじみの曲をいくつか作曲し、その素晴らしい声は何十年にも渡って観客を魅了してきました。ザ・ファイヴ・サテンズの家族はこの喪失に打ちのめされていますが、フレッドの音楽を大勢のファンや友人達とシェアできることに感謝の気持ちです。追悼イベントの予定が決まりましたらお知らせいたします。巨匠フレッド・パリス、安らかに」
そんな同グループは2020年12月にメンバーのルイス・エドワード・ピープルズが83歳で他界している。
生前フレッドは、ビルボードHOT100に3回チャート入りした「イン・ザ・スティル・オブ・ザ・ナイト」についてこう話していた。
「50年が過ぎても人々が聴いてくれている、ここまでインパクトがある曲になるとは予想していなかった。こんな成功は夢にも思わなかった。15分後にまだ誰かが聴いてくれているのかも分からないと思っていたものが、50年経ってもまだなんてね」