ダークな異彩を放つ「どこにもないモノ」を扱う雑貨店があった 注目の創作コスプレイヤー夫妻が開店

橋本 ダイスケ 橋本 ダイスケ

大阪梅田にあるディープスポット、中崎町。様々なサブカルに特化した店が集まるこの町で、異彩を放つ雑貨店があった。路地裏にひっそりと佇むその店は「CHIROPTéRE-キロプテル雑貨店-」

サブカル通の方なら見たことがあるかもしれないが、過去に日本橋ストリートフェスタで披露したオリジナルコスプレがTwitter上で約8万いいねの大注目を浴びたtetsuさん、nishucaさん夫妻が経営している店だ。

アンティーク調の店内に入ると、異世界に迷い込んだような錯覚を覚える雰囲気。棚に並べられシャンデリアに照らされた商品たちは、禍々しさやおどろおどろしさの中に美しさを持っており、暗く儚い雰囲気。

 

まるでダークファンタジー世界の怪しい道具屋のような佇まいは、とても異様で独特だ。2021年9月に通販店としてオープン、同年12月には実店舗をオープンし反響を呼んでいる「CHIROPTéRE-キロプテル雑貨店-」。オープンにいたる経緯についてtetsuさん、nishucaさん夫妻にお話を聞いた。

橋本:お店のコンセプトや店名の由来をお教えください。

tetsu:コンセプトは「何モノでもない、どこにもないモノ。」となっています。他の雑貨店さんでは見掛けない様な作品や、関西では当店以外で委託販売されていない作品を中心に取り扱っており、老若男女問わずに手に取っていただけるダークやアンティークなアクセサリーやオブジェ、雑貨を揃えております。

キロプテルと言う名前はフランス語でコウモリを意味します。イソップ寓話に「卑怯なコウモリ」と言うのがありまして、簡単に説明すると獣でも鳥でも無いコウモリがどちらでも無い立場で暗躍する話なのですが、その"何モノでも無い"姿からインスピレーションを受けてこの店名にしました。語呂がいいって言うのもあるんですけどね(笑)。

橋本:なるほど、お店のロゴマークにコウモリが描かれているのはそういう事だったのですね。店内の雰囲気がダーク寄りなのも、それが理由でしょうか。

tetsu:はい、ダークで怪しい雰囲気を出したくて、ロゴのコウモリもダークな感じにデザインしています。取り扱う製品も蜘蛛や蜂を模したシルバーアクセサリーや、悪魔の角をモチーフにしたハットアクセサリー等、ダークな雰囲気のモノが多いです。

店内のデザインや取り扱い作品のベースチョイスは主に妻のnishuca。二人で練り上げた世界観やテーマを一貫しています。

 

橋本:店内に入った瞬間にRPGの道具屋に入ったかの様な感覚になるのは、お二人の作り上げた世界に入るからなんですね。来店なさるお客様の層はどういった方が多いですか?

tetsu:やはりサブカル好きの女性のお客様が多いですね。個性的なファッションに拘りを持つ方には非常に好評いただいております。取り扱っている作品の作家さんのファンの方も多く来店されています。多くの商品が、実物を見て購入出来るのが関西では当店だけですので、それも目的に来店される方が多いです。

女性だけでなく、男性のお客様も来店されます。男性目線で欲しい商品も取り揃えているので、好評いただいております。

あとはダークファンタジー系のRPGが好きな方も多いです。商品を手に取って「ダークソウルやブラッドボーンみたいですね。」と言われる事も多いです(笑)。

橋本:確かにこの薬瓶に飲み物を入れると回復アイテムに見えますね(笑)。過去にお二人のコスプレがSNS上で話題になりましたが、お店に影響はありますか?

tetsu:あのコスプレが大きく拡散された事で、自分達の世界観にニーズがある事を認識して、お店作りに踏み込みました。話題になった事で双方ともフォロワーが増えたのですが、その方々がお客として来てくださる事もあります。大々的に「あの二人です!」とは言ってないので、知らない人の方が多いとは思いますが(笑)。

橋本:やはりあの反響が大きなターニングポイントになったんですね。現在は委託販売が中心との事ですが、今後の展開についてお聞かせください。

nishuca:年に数回、企画展を行う事を考えております。今年はゴールデンウィーク前後に、魔法の杖やルーン文字のアクセサリー、魔法鉱物のオブジェなど魔法に纏わる作品に特化した企画展を行う予定です。一風変わったハロウィンなんかも出来たらいいなと思います。

アンティークの素材を使ったオリジナル作品も構想中です。当店にしかないデザインのアパレル製品やアクセサリー、雑貨を展開していきたいと思っています。また、新しい作家さんの取り扱い作品も続々と増えています。今後も「どこにもないモノ」を皆さんにお届けできたらいいなと思います。あのコスプレ姿での接客やイベントも、できる時代になれば、またやりたいものですね(笑)。

◇ ◇

「CHIROPTéRE-キロプテル雑貨店-」はそのコンセプト通り凄まじい世界観の空間だが、tetsuさん、nishucaさん夫婦が気さくな方たちなので心地よかった。ここでしか手に入らないモノが多数見つかる「CHIROPTéRE-キロプテル雑貨店-」から、今後も注目を外せない。

CHIROPTéRE-キロプテル雑貨店-
所在地:〒530-0015 大阪府大阪市北区中崎西1丁目9−15 オアシスナカザキ 201
電話番号:050-6872-1656
営業時間:12:00~19:00(不定休)※HPカレンダー確認
通販サイト:https://chiroptere-store.com/

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