田中真弓 33年演じる「魔神英雄伝ワタル」は「特別」 山寺宏一へのいたずら明かす

よろず~ニュース編集部 よろず~ニュース編集部
イベントに出席した声優・田中真弓
イベントに出席した声優・田中真弓

 声優の田中真弓(66)が6日、都内で人気アニメシリーズの最新作「魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸-再会-」の劇場上映直前イベントに出席。30年以上演じ続けてきた主人公・戦部ワタルについて「特別な思いはあります」と話した。

 田中は「ドラゴンボール」のクリリン、「ONE PIECE」のモンキー・D・ルフィなど、数多くの国民的アニメシリーズのキャラクターを演じてきた。一方で、同作のテレビアニメシリーズ全3作の放送期間はそれぞれ約1年と短め。作品の大ファンである宇宙海賊芸人・ゴー☆ジャス(43)にワタルならではのこだわりを問われると「短い期間なのにこれだけ熱い声があるっていうのは、ちょっと珍しい作品だなって思っています。いまだに『ワタルが好きです』っていうゴー☆ジャスさんのような方がいっぱいいるんです。本当に不思議で他にも1年で終わった番組をいくつかやっているんですけど、短かったのにこんなに熱いファンがいるっていうのはワタルだけですね」と感慨深げに語った。

 劇場版の収録では、コロナ禍のため以前のように他のキャストと関わることが減少した。田中は、マイブームだったという台本への”いたずら書き”を回想。「クラマの『ワタル、気がついたようだな』っていうセリフを私が『毛が生えたようだな』と変えておいたら(渡部クラマ役の)山寺君がそれはそれはかっこよくいい声で読んでくれました」と笑顔を見せた。「今回はそういうことができないので、自分の台本にするしかないんですよ。バラバラ撮りだったので」と残念そうに語った。

 劇場版は1月7日から3週間限定で全国34館で上映される。「大昔の作品がよみがえって、本当にうれしく思います。今後もワタルは発展していくような気がします。これからも魔神英雄伝ワタルはハッキシ言っておもしろカッコイイぜ!」と”決めセリフ”で締めた。

 「魔神英雄伝ワタル」はサンライズが制作した冒険ファンタジー作品。1988年に放送開始され、1990年の「魔神英雄伝ワタル2」、97年の「超魔神英雄伝ワタル」と続編が放送された。「超魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸」は2020年4月から全9話がユーチューブで配信され、上映作品は新規カットを加えた特別編集版となっている。

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