今、辛口な若者たちの映画が世界的に存在する意味 上映3作品にみる無数の「いいね」から得るもの|よろず〜ニュース

今、辛口な若者たちの映画が世界的に存在する意味 上映3作品にみる無数の「いいね」から得るもの

伊藤 さとり 伊藤 さとり
映画「ビルド・ア・ガール」=(C)Monumental Pictures, Tango Productions, LLC, Channel Four Television Corporation, 2019
映画「ビルド・ア・ガール」=(C)Monumental Pictures, Tango Productions, LLC, Channel Four Television Corporation, 2019

 偶然か必然か?社会に痛烈な言葉を突きつける若き主人公達の映画が2021年10月に3作品も上映されています。

 まずは『アメイジング・スパイダーマン』のアンドリュー・ガーフィールド主演、フランシス・フォード・コッポラの孫ジア・コッポラ監督による人気YouTuberのカリスマ性に潜む野心と虚言を描くアメリカ映画『メインストリーム』(公開中)。本作は、破天荒で話術にたけた男性リンクと出会った20歳の女性が、作家志望の友人と共にリンクのYouTubeチャンネルを立ち上げ、スターダムへとのし上がっていく物語であり、リンクの社会や人々に向けられた辛口なコメントが膨大な「いいね」を生み、やがて炎上へと変化した時に見えてくる人間の真の狂気を描いていきます。

 同じようにSNSの狂気と若者たちの心の叫びを描いた日本映画『プリテンダーズ』(公開中)は、2021年後期のNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」の出演が決定している小野花梨が映画初主演、NHKで今年放送となったドラマ「きれいのくに」出演で注目された見上愛が主人公の親友を務めた熊坂出監督のオリジナル脚本によるもの。本作では、社会に批判的なひねくれ者で引きこもりの花梨が親友を誘い、現実にフィクションを織り交ぜ、偽善について社会に物を申す動画製作をすることでSNSの闇に飲まれた結果、痛みの中で自己開示していく姿を映し出していきます。

 そして22日に公開されたイギリス映画『ビルド・ア・ガール』は、話題作『ブックスマート 卒業前後のパーティーデビュー』のビーニー・フェルドスタインを主演に迎え、音楽評論家でもあるキャトリン・モランの半自伝的小説を映画化したもの。それは何者かになりたい16歳のジョアンナが音楽情報誌に売り込み、若くして辛口音楽ライターとして人気を博し、やがて愛する人をも傷つけてしまう自身のおごりに気づく物語です。

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