長野県・岡谷市のうなぎ料理店「観光荘」がこのほど、うなぎを宇宙へ打ち上げるプロジェクトの資金を募るクラウドファンディングを開始した。同県にある松本工業高校の生徒とタッグを組み、11月の打ち上げを目指す。
うなぎの蒲焼きの宇宙食化を目指すうなぎ店と、「宇宙を360度カメラで撮影したい」と夢を抱く高校生が長野県で出会った。11月に打ち上げを行い、成層圏でうな重が飛行する様子を、高校生が遠隔操作するカメラで撮影する予定。収録した臨場感あふれる映像をVRゴーグルを使用して見ることで、”疑似宇宙旅行体験”ができるという。
今年7月には、情報収集のため通常のカメラで試験飛行を実施した。青い地球を背景に浮遊する「うな重」の姿がSNSで話題になり、全国から注目を集めた。9月によろず~ニュースの取材に応じた観光荘の宮澤健社長は、「地方の飲食店や地方の高校生が考えついても『無理だろ』となることがあると思うんですが、チャレンジしてみたらこれだけ多くの皆さんから応援や反響をいただいた」とテストフライトの反響に胸を張っていた。
観光荘は7月に1回目のクラウドファンディングを実施し、約220万円を集めた。個人や企業からも寄付があり、合計約250万円の資金を獲得したというが、目標の300万円には届かなかった。今回のクラウドファンディングでは11月の本番飛行に向け、不足額の50万円を募っている。