コナミデジタルエンタテイメントによるスマートフォン向けゲーム「実況パワフルプロ野球」とテレビアニメ「鬼滅の刃」のコラボレーションが、9月16日から開催されている。コラボ開始後、主人公・炭治郎の特殊能力「盗塁△(盗塁時のスタートが遅くなる)」は、作中で同キャラが言われる名セリフ「判断が遅い」からきているのでは?とネット上を中心に話題になっている。ゲームの制作・運営チームが、よろず~ニュースの取材に応じ、真相を語った。
担当者によると各キャラクターの能力は、それぞれの性格やエピソードを考慮して設定されている。炭治郎の「盗塁△」は、鼓屋敷編での「不意打ちのできない男」が理由になっていると明かし、「おそらく炭治郎の性格であれば、監督から盗塁を命じられたら、わざわざ投手に宣言してしまうだろうと考えたためです」と説明した。ただ、ネット上でさやかれている“予想”も目にしており、その発想に感心したという。
他のメインキャラクターについても語った。鬼殺隊の仲間である我妻善逸は、余裕のある状況下で失敗する部分が目立つため、チャンスで打席に入るとパラメーターが下がる特殊能力「チャンス×」をつけたという。一方で、危険な状況や“ここ一番”という場面で大活躍することから「ピンチ◎」「要所○」という風に、キャラの良い面も反映されている。
「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」で活躍する鬼殺隊の主力「柱」の煉獄杏寿郎は、本塁でのクロスプレー時に強い「ホーム死守」を所持。理由は、「同映画に登場する敵キャラクター・猗窩座(あかざ)から炭治郎たちを守り切ったため」と明かした。他にも「精神的支柱」や「ささやき破り」などといった能力から、彼のキャラクター像が浮かび上がる。
また、コラボイベント「激突!鬼滅高校」の注目ポイントに、イベント中、投手として参加する胡蝶しのぶ、我妻善逸の登場シーンをあげた。「アニメの1シーンをパワプロでどう再現しているか、ぜひご覧頂きたいです。登場時の音声は、『こんばんは、今日は月が綺麗ですね』、『禰󠄀豆子ちゃんは俺が守る』など3種類ずつ用意していますので、繰り返し遊んで全部チェックしてみてください!」と呼びかけた。
こだわり満載の同コラボは、18日まで開催予定。試合中のデモ制作担当者は、「各キャラクターの特徴的な技(呼吸)をパワプロならではの野球に絡めた形でどのように表現するか、という部分にこだわって作りました」と説明した。
エフェクトを再現するためにアニメの映像資料を何度も見直し、制作スタッフが技の動きを真似てモーションキャプチャーで撮影したものをゲームに取り込んだ。「気合を入れすぎて、予定よりも制作に時間をかけてしまった部分もありましたが、アニメの格好いいシーンをできるだけクオリティ高く、パワプロならではのコミカルな表現も加えてお客様にお届けできるよう努めました」と振り返った。
10月10日には、全国フジテレビ系で、劇場版を新作エピソードを加えた全7話のテレビシリーズに再構成した「無限列車編」(毎週日曜、午後11時15分)が放送開始される。