女優のジョディ・カマーが来年、ロンドンの劇場街ウェストエンドでデビューを果たす。『フリー・ガイ』で人気のジョディは、来年4月15日にハロルド・ピンター劇場で公演初日を迎える一人芝居『プリマ・フェイシィ』でレイプ犯の弁護を専門とするものの自らも性的暴行の被害者となってしまう法廷弁護士を演じる。
元弁護士の劇作家スージー・ミラーは、自らの作品に関し「セックスがありました。しかしそれは同意のもとだったでしょうか。それとも違うでしょうか。それは彼の言葉対彼女の言葉なのです」とデイリー・ミラー紙に話す。
オーストラリア出身でイギリス在住のミラーは弁護士として働いた自らの経験を基に「かなりのエリートの男性達」により作られた法律が暴行事件においてどのように影響を与えているかということを探求したかった、とした上で「私がこれまでに聞いた性的暴行に関する証言の中で、それが嘘だと思えたものは一つもありません」「妻を強姦することが違法ではなかったのは、それほど前ではないことを思い出してください」「同意とは何であるかということを再定義しましょう。あなたが男性で、様々なサインを読みとる社会的能力がないならば、それを学んでください!少年達には『ノーはノーを意味する』ということを教えながら育てましょう」と続けた。
ミラーは、ドラマ『キリング・イヴ/Killing Eve』でも知られるジョディに、主人公のテッサ・エンスラー役の話を持ち掛けた際、1時間以上話をしたそうで、ジョディの方が物語の舞台をオーストラリアからイギリスに移し、主人公を自身と同じく「リバプール出身者」に近づけることを提案してきたそうだ。