歌手のブリトニー・スピアーズの父親ジェイミー・スピアーズが娘の成年後見人から正式に解任された。9月29日、ロサンゼルスの裁判所がジェイミーの成年後見人の継続は不可能と判断、代わりとして会計士のジョン・ザベル氏がブリトニーの財産を管理するという。
この知らせに、ブリトニー本人は直接言及はしていないものの、飛行機のコックピットに座り操縦する動画をインスタグラムに投稿。「最高な気分!飛行機の運転は初めて、プロペラ機も初めて。本当に怖かった!」と綴っている。
一方、ブリトニーの弁護士マシュー・ローゼンガルト氏は「彼女が自由になるための重要な1歩となります。大変な努力がありました。私は誇り高いですし、ブリトニーもそうです」と話し、ブリトニーの解放を求める運動「フリー・ブリトニー」が、弁護士サム・インガムが降りた後の自身へ引継ぎや今回の判決に一役買ったとして、「私の事務所が最後までやり抜くことができたのもこの運動のおかげです。皆さんに感謝します」と続けた。
2008年から管理下にあるブリトニーの次の目標は成年後見人制度の完全停止だが、同氏は希望があるとしてこう語る。「パフォーマンスをするのか、またそれがいつになるのかといった彼女の未来はブリトニー本人だけが決められるものです。それが重要な点なのです。余りにも長い間その決定をほかの人がしてきましたから」
記念的勝利となる今回の判決だが、ここ数カ月の審問でブリトニーはジェイミーによる支配で、自分の意志に反して薬を飲まされ、子供を作る権利も与えられていないと主張、更に10年以上続く同制度が心の傷になっているとしてこう明かしてもいた。
「私は幸せじゃありません。眠れません。怒りに満ちています。これは狂っています。私は落ち込み、トラウマを抱えています。ただ自分の人生を取り戻したいだけです。この成年後見人制度を査定なしに終わらせたい。百害あって一利なしです。私には人生を歩む価値がある。私は人生を通して働きづめでした。2年か3年の休暇を取っていいはずです」