俳優の関口宏が25日、司会を務めるTBS「サンデーモーニング」に出演。開幕した東京五輪について冒頭のあいさつでは「おはようございます。オリンピックが始まりました。まずそれをお伝えしなければなりません」と切り出し、23日の開会式の様子を報じた。
その中では、式典の様子とともに、天皇陛下が開会宣言の際に「オリンピアードを“祝い”」と表現せず「記念する」と述べられたことなどに触れられた。また「復興五輪」という言葉に疑問を呈する街の声などを伝えた。
続けて、関口は「個人的には205の国と地域の方々が来て下さったんだよね。もっと欠席が出るかなあと思ってたから、よく集まってくれたなあって、そんな気が私はしました」と話した。
輪を掛けて辛辣(しんらつ)だったのはジャーナリストの青木理氏。「僕はちょっとがっかりしたというか…シンプルといえばシンプルなんだけど、今日本が何をメッセージとして発したいのか。そこ(スタジオのボード)には多様性と調和って書いてありますけれども。開会式自体ではそうだったのかもしれないけど、その他のいろんなこと…この1週間に起きたことを考えると、とても多様性と調和とはちょっと言いがたいものが現実としてあった」と評価。エンブレム盗用やいじめ問題で辞任した小山田圭吾、過去にホロコーストをやゆしたとして解任された小林賢太郎氏など、直前まで続いたドタバタを振り返り「多様性と調和とは真逆っていう今の日本の現状が残念ながら表沙汰になっちゃったっていう気はしますよね」と断罪した。
それでもスポーツコーナーでは柔道金メダリストの谷亮子さんをゲストに五輪競技をたっぷりと放送。体操の内村航平選手と重量挙げの三宅宏実選手には「あっぱれをあげましょう」と進呈した。