東京五輪・パラリンピック組織委員会は22日、メーンプレスセンター(MPC)で会見し、23日に行われる開会式でショーディレクターを務める予定だった元お笑いコンビ・ラーメンズの小林賢太郎を解任することを発表した。小林はラーメンズ時代に、ダヤ人大量虐殺(ホロコースト)を扱ったコントをしたとして、米ユダヤ系団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」が非難声明を発表していた。
開会式を巡っては、五輪開会式作曲担当の小山田圭吾が過去に雑誌で障がい者とみられる同級生をいじめていた過去を告白していたことを問題視され、19日に辞任した。文化プログラム「東京2020 NIPPONフェスティバル」に出演予定だった絵本作家・のぶみ氏も、20日に過去の教師いじめや逮捕歴などを理由に出演を辞退。開会式直前のわずか4日間で3人もの〝離脱者〟を出す失態となってしまった。
会見した橋本聖子会長「数々のスキャンダルを起こしてしまっている。指揮する責任者として責任は痛感している」と謝罪しつつ「パラリンピックが終わるまでは、ご迷惑をお掛けしないためにもやり通さなければいけない」と、自身の辞任は否定。一連の動きを受け、開会式自体の中止を求める声も上がっている中、開会式演出については「早急に見直す」と話し、「開会式はやらせていただきたいと思っている」と開催の意向を示した。