俳優の佐藤健(32)が16日、都内でアニメ映画「竜とそばかすの姫」初日舞台あいさつに出席した。「サマーウォーズ」「バケモノの子」で知られる細田守監督(54)の最新作。ネット上の仮想世界で歌姫の分身を持つ女子高生・すずが、忌み嫌われる謎の存在「竜」の正体を探すため奮闘する作品で、佐藤は竜の声優を務めた。
印象的なエピソードについて佐藤は、「竜の声はエフェクトをかけていくよっていう約束のもと、現場が進んでいたんですよ。僕はそこに安心材料として、エフェクトがなんとかしてくれるか...って思ってなんとかやっていけたんですよ。でも、試写を見たらエフェクトが外されていて...。『えっ?』って。だから正直自分のシーンのところはあんまり冷静に見れてないんですよ。試写で見るまで隠蔽され続けてきたんです」と冗談っぽく明かした。
予告編で流れていた竜の声は加工処理されており、当初は本編も同様に加工する予定だった。しかし、佐藤の声があまりにぴったりだったため、そのままの声が使われることになった。細田監督が「うますぎたのでエフェクトを付けるのをやめた」と言っていたことを知った佐藤は「どうでしょうね、諸説あります」と謙そんした様子をみせた。
舞台あいさつには、シンガーソングライター・中村佳穂(29)、俳優・成田凌(28)、染谷将太(29)、女優・玉城ティナ(24)、音楽ユニット・YOASOBIのボーカルikuraとしても活動する幾田りら(21)らが登壇。細田守監督も国際映画祭が開催されているカンヌから生中継で参加した。