受験は子供だけではなく、親同士の関係にも影響を及ぼす大きなイベントだ。そんな受験に関わる親の様子などを描いた作品『習い事話』（作：すずめちゅんさん）がX（旧Twitter）に投稿されると、注目を集めている。
舞台は、とある習い事の教室。作者の息子が宿題プリントに向き合う横で、中学受験のために習い事を辞める生徒を一部の親子が囲んでいる。プレゼントを渡したり写真撮影をしたりと、教室の空気を賑わせていた。
一見すると、仲の良さがあふれる微笑ましい場面だ。しかし裏では“受験情報の探り合い”のような空気が流れ、親同士の距離感の難しさが垣間見える。
入塾時期は年々早まっているとされ、早い場合は小学3年生で塾に通い始めるケースもあるという。塾通いが始まれば、お弁当づくりや送迎、宿題のフォローなど、家庭の負担も無視できない。
受験を肯定するでも否定するでもない立場を示しつつ、「うちはもう無理かな…」と本音をこぼした作者・すずめちゅんさんに、同作について話を聞いた。
ー同作を描こうと思ったきっかけを教えてください。
場所や状況を気にせず仲間内だけで盛り上がる女性の集団が、以前からとても苦手なんです。ちょっと疎外感も感じる……みたいな。
ー表向きの仲の良さと、裏での“探り合い”が同時に存在する描写が印象的でした。この空気感をどのような思いで描かれたのでしょうか。
ママになると、子どものために付き合わねばならない「ママ友」と言う関係が出来ます。 合否のある環境では、途端に立場が敵になるのに、表面上は仲良くしようとする。その姿が面白いなぁと思って描きました。
ー登場人物を動物として、そしてご自身を雀として描く理由を教えてください。
雀が好きなので、雀にしました。 動物表現にしたのは身バレ防止と、気楽で描きやすいからです。読者の方も身近な誰かに当てはめて読みやすいのでは、という思いもあります。
ー今後、漫画で描いてみたいテーマがあれば教えてください。
子育て漫画です。 身近にある細やかな幸せ、ちょっとしんどい事もお互い頑張りましょうねーとエールを送るような漫画を描きたいです。
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