藤原観音堂は8キロほど離れたJR東西線・妙典駅近くにある行徳・浦安観音霊場三十三カ所の第1番・徳願寺の寺領です。実はこの徳願寺も武蔵と関係が深い場所です。徳願寺には武蔵の書や武蔵が書いた伝えられる「八方睨みの達磨」の絵は、寺宝として大切に保管されています。千葉県公式観光サイト「まるごとe!ちば」によるとこれらは毎年11月16日の「お十夜会」には、円山応挙筆と伝わる幽霊の絵などとともに公開されています。また、北条政子や徳川家とも縁が深いここ徳願寺には、武蔵を供養するための石地蔵まで建てられています。
新型コロナウイルス感染症が落ち着いたらかつての剣聖を忍び、武蔵と伊織が何往復もしただろう藤原観音堂と徳願寺付近を巡ってみたらいかがでしょうか。バカボンド気分が味わえますよ。