「スピってる」30歳アイドルが語る「整形と都市伝説」「竹内文書」とは?ちゃんもも◎の世界

北村 泰介 北村 泰介
自身の半生をつづった著書を手にする「ちゃんもも◎」=都内
自身の半生をつづった著書を手にする「ちゃんもも◎」=都内

 作家にしてアイドル。マルチに活動する「ちゃんもも◎」が6月で30歳になった。当サイトの取材に対して「アイドルの整形と都市伝説」について語り、また、スピリチュアルな世界と交信する能力や状態を表す言葉『スピってる』をキーワードとして、未知の世界へのあくなき好奇心を明かした。

 ちゃんもも◎は2012年にフジテレビ系「テラスハウス」の初期メンバーとして本名の竹内桃子で出演。当時、整形告白が話題となった。

 「アイドルで整形を公言した最初の存在だという自負はあります。19歳の時に目を二重にしたのが最初で、その後は目頭切開や、目の下の涙袋、鼻、唇、胸にはヒアルロン酸を入れました。整形することで、逆に本当の自分で生きられる。目を大きくしたいと願う心にウソをついていないし、自信がついてパワーアップすることで、昨日までの憂うつが幸せに変わる」

 19歳時に両親をガンで亡くした経験などをつづった半生記「イマドキ、明日が満たされるなんてありえない~」(14年、ワニブックス) やサスペンス小説「刺激を求める脳」(18年、KADOKAWA)を出版。一方で、ロックバンド「神聖かまってちゃん」の「みさこ」をリーダーとする6人組アイドルグルーブ「バンドじゃないもん!」(略称・バンもん!)のメンバーとして「大桃子サンライズ」名義で活動中。今年5月にベスト盤CD&DVDが発売された。

 「過去の経験をすべてオープンにしたことでアイドルになれた。『整形』『リスカ(リストカット)』『貧乏』など、ちょっと暗い過去ってアイドルからは遠くにあったものだと思うんですけど、あえて告知した上で夢をつかみに行く姿をお見せし、何かを伝えたいというのが私のアイドル像。今、この時代に地球という星に生命体として存在している私に与えられた役割に徹し、生きているだけで誰かを元気づけられる状況になりたい」

 アイドル界の「都市伝説」を聞くと、「香水」にまつわるエピソードを披露した。

 「売れているアイドルはステージに立つ前に全身に香水をふり掛けるという『アイドルあるある』的な都市伝説があって、それは事実でもあるんです。ちゃんと効果がある。香りって人間の記憶に一番残り、視覚や聴覚以上に匂いは感覚のフックになる。バンもん!でも香水をかけてステージに出た瞬間、会場中がいい匂いになるんですよ。好きな香りを身にまとう行為によって、メジャーに向かうスピード感が明らかによくなったと実感できます」

 バンもん!では14年の加入時に「天照大桃子(あまてらすおおももこ)」を名乗った。天照大御神へのリスペクトが込められていた。

 「ワンマンライブの前にお伊勢さん(伊勢神宮)に行かせていただき、内宮で天照大御神様の前で手を合わせて『皆さんを太陽のように明るくするために、この名前でアイドルをやらせていただきます。名前に恥じぬ活動を致します』と挨拶した時に、後ろからフワッと風が吹いて、大御神様の前にかかっていた布の下があいたんですよ。その事実が大きな自信になって、私はアイドルをやるために生まれて来たんだ、たくさんの人に言葉が届く存在になるんだ…と心の底から思いました」

 都市伝説や超常現象への関心が強い。

 「中でも『竹内文書(もんじょ)』に興味があります。古代の文書を装った『偽書』とされているんですが、私は『宇宙人が出て来る古事記みたいなもの』と思っていて、しかも、自分の本名が竹内なので関りがある気がしています。キリストが日本に来て守られ、青森に墓があるという説もあるように、世界的にも日本はパワースポットだと思うので、この土地から伝わってくる磁場を楽しんで欲しい。戦後、GHQとかに取り除かれてしまった信仰心とかスピる心を日本人が取り戻せば、この国はもっと良くなると思う。YouTubeの個人チャンネルでも今後、スピを広めていこうと思っています。スピって欲しい」

 6月14日の誕生日で三十路に。節目に何を思う。

 「また、ゲームの新面が始まったという気分です。19歳がどん底で、母はクリスマス前に、父はその約半年後、私が20歳になる1週間前に亡くなった。そこから20代をクリアし、29歳から30歳に突入できたことに感謝したい。30代のステージは優雅に穏やかに豊かな心で、40歳を迎えたい。そして、アイドルは年齢ではなく、永遠にやります」

 生涯アイドル宣言が飛び出した。

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