かわいらしい見た目と愛に満ちた世界観で有名なエポック社の玩具シリーズ「シルバニアファミリー」。近年はシルバニアの個性豊かな写真がSNSで多くみられ、大人のファンも増えている。シルバニアファミリーと一緒に撮ったフォトウェディングの様子をツイッターに投稿した、福井県在住のシルバニアファミリー公式アンバサダー・ひよこさん(29、Twitter:@h1natan0h1y0k0)は「毎日の活力になっています」と話す。
「シルバニアちゃんに合わせて撮りました」という写真は今年3月下旬に福井県・大野市で撮影された。「(シルバニア)イコール森の中のイメージ」との考えで、森の中での撮影にこだわり、ウェディング衣装に身を包んだひよこさん夫妻と2歳の息子さん、シルバニアファミリー3人(シルバニア人形の正式な数え方は「人」)の幸せそうな姿が写されている。ひよこさんは「シルバニアちゃんがいなかったら、もしかしたら撮っていないかなというくらい大切です」と話した。
一緒に撮影にしたシルバニアは「ショコラウサギ」と呼ばれるキャラクターで、ひよこさん一家とお揃いの衣装を身につけた。「自分たちの分身みたいな形で登場させた」という夫婦のシルバニアは、4年前に挙げた結婚式で妹さんから贈られたもの。さらに、「自分に子どもが生まれたらショコラウサギファミリーの赤ちゃんを買おうと思っていてお迎えした」という赤ちゃんのシルバニアも一緒に撮影に臨んだ。
シルバニアの衣装は1カ月かけて製作したという。特に大変だったのは新郎とお揃いのジャケットだといい、「雪景色の中で撮ったので、新郎が着ているコートがぶ厚めだったんですよ。同じように再現したくてぶ厚めの生地を(使った)。シルバニアちゃんは小さいのですごく窮屈になってしまって、そこを調整するのが難しかったです」と語った。
中学校1年生頃まで妹さんと一緒にシルバニアを集めていたというひよこさん。一度はシルバニアから離れたものの、約2年前、実家にあったコレクションを妹さんと分けて引き取り、「こんなコレクションを持っています」とSNSに投稿したという。「投稿したら意外と反応が良くて。みなさんとお話しできますし、シルバニアちゃんが好きな人がこんなにいたんだなと改めて知って、どんどんハマっていきました」と愛が再燃した経緯を話した。
実家から引き取ったシルバニアは10人程度だったというが、今は「ものすごく増えちゃいました。トータルだと300くらい(笑)」。「(SNSで)他の方のすてきな作品とかお写真を拝見して、自分もこういうふうにお写真を撮ってみたい、お洋服を作ってみたいと憧れたのがきっかけ」となり、シルバニアとの生活を楽しんでいるという。
「子どもの頃はシルバニアちゃんは生き物というよりは、一緒に遊ぶおもちゃみたいな、人形として扱っていたんですけど、今は家族みたいに接するようになりました」と語る。「(シルバニアは)大切な家族。一緒にお出掛けしたり、お洋服を着せたり。1年間を通して一緒にいろいろなイベントを楽しめる。このイベントのお洋服を作ろうと目標を立てて、それを達成した時の達成感も味わえますし、毎日の活力になっています。育児で行き詰まっていた時にシルバニアちゃんに再熱したこともあって、育児の息抜きにもなっています」と笑顔を見せていた。
フォトウェディングの撮影を担当したのは、撮影ユニット・winter photo session(インスタグラム:@winter_photo_session/yougotit0411@gmail.com)。地方出張にも対応している。