原宿に「睡眠カフェ」オープン 手塚治虫の逸話を想起「15分だけ寝かせて…」

山本 鋼平 山本 鋼平
「ネスカフェ睡眠カフェin原宿」の半個室ブース席=都内
「ネスカフェ睡眠カフェin原宿」の半個室ブース席=都内

 ネスレ日本は24日、「ネスカフェ睡眠カフェin原宿」をオープンさせた。原宿駅近くの「ネスカフェ原宿」3階に設けられ、コーヒーの飲み分けを通じて新しい睡眠スタイルを提案する体験型カフェなのだが、思わぬ形で“漫画の神様”手塚治虫の逸話が想起させられた。

 半個室ブース席が4席用意され、利用時間に応じて「ネスカフェ」のコーヒーを1、2杯提供。30分利用時はカフェインを含むコーヒーを1杯飲みながら「コーヒーナップ」という仮眠スタイルを学習する。60分以上の利用では、カフェインレスコーヒーとカフェインを含むコーヒーをそれぞれ1杯ずつ提供する。

 「コーヒーナップ」とは、15分程度の短い仮眠の前にカフェインを含むコーヒーを飲むこと。長い仮眠は目覚めた後も眠気が残ってパフォーマンスの向上には作用しないとされており、短い仮眠とカフェインでシャキッとすることが、目覚め後のパフォーマンスに役立つとされている。15~20分程度の仮眠が最適だという。

 手塚治虫の有名な言葉に「15分だけ寝かせてください」がある。膨大な仕事を抱え、不眠不休の状態で発したとされる逸話だ。もちろん「コーヒーナップ」の仮眠とは次元が異なるが、15分という数字には案外意味があったのか、経験に基づいて体感していた数字だったのか、などと想像が膨らむ。手塚治虫の超人的な業績とともに、ふと思い出した次第だ。

 同カフェでは“睡眠の質”に着目した食事、最新のスリープテック、間接照明や音源など、睡眠についてのさまざまな学びを提供している。また、コロナ禍による在宅勤務の増加を考慮し、広島大学・林光緒教授が監修したデジタルコンテンツ「ネスレ コーヒーナップ」がWEBサイトで公開されている。

 ネスレ日本では、これまでも諸外国より劣悪な日本人の睡眠不足に注目。「睡眠カフェ」を期間限定で3回、19年3月から20年12月までは東京・大井町で常設店舗を運営してきた。

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