エイトマンからコナンまで…88歳の人気作家、辻真先は今、『呪術廻戦』に夢中

山本 鋼平 山本 鋼平
昔懐かしい8マンのめんこ
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 辻さんは「やはり好きだからです。子どもの頃から続けてきたこと。どんどん楽になっていきますね」と原点を語った。戦中は学徒動員により兵器工場で働き、戦後は学制改革の直撃を受けた。「当時は本や映画が少ないでしょう。好きなものはすぐ読み尽くして、しょうがないから大人向けの雑誌や本、それこそ春本まで読みふけったものです。後になって本当に役立ちました」。旅行や鉄道のエッセイ、SFに特撮…ジャンルを超えた執筆活動を支えてきた。

 現在の状況に対する心配もある。「今は何でもありますから、好きな事をどこまでも追っていける。うらやましい反面、グルメになり過ぎているのかな、とも思いますね。もう少しいろいろな事に興味を持ってもいいのかな」。称賛や批判、好き嫌いが一方的で、相互理解されにくい時代の一因なのだろうか。

 最近は昭和36年を舞台とした新作ミステリーを執筆中。ドラマの脚本も進んでいる。そして、ツイッターへの投稿も快調だ。「山田風太郎に『あと千回の晩飯』という作品がありますよね。僕の場合は“あと千冊のマンガ”“あと千本のアニメ”ですかね」と笑った。

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