忍者メシ兵糧丸は1粒食べれば1週間もつ!?おうち時間を忍者で楽しく

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1粒で1週間!?「兵糧丸」の材料
1粒で1週間!?「兵糧丸」の材料

 緊急事態宣言が延長となり自粛期間中は、感染予防だけでなくコロナストレスとも最近呼ばれる心のケアにも気をつけたいところ。そこで長引く「おうち時間」に、忍者を親子で楽しんでみてはどうだろうか。

 忍者は縫い針を熱して方位磁石としたり、科学を無意識に実践していたらしい。忍者というと、とかく暗殺や斬り合いを想像してしまうが、実は、情報を生きて持ち帰ることが最大の任務だった。手に入れた情報の伝達方法は、奇想天外なもの。忍術書『当流奪口忍之巻 註』には、消える文字の書き方が記されている。

 忍者は、イカからイカ墨を取り除きその墨を使い敵に知られてはいけない文章を書き、味方が読み終えると文字がボロボロと砕けて落ちて消えた、というのである。それを現代で実践するには、まず魚屋で墨が取れるイカを買う。そして、キッチンバサミで墨袋が破れないようにイカの胴部分を切り裂き、透明な棒状の軟骨を抜く。銀色に輝く腹ワタに、墨袋は筋状に付いている。ソコだけを破れないように取り除き、小皿に移す。そうして、袋を指の腹で潰して墨を抽出する。その墨を使い、筆で文章を書いてみると墨汁とさほど変わらない書き心地。数日間、室内で置いたままにしておくと墨部分が固まってきて、変化を見せた。是非おためしあれ!

 忍者は、張り込み、床下からの潜入、山中移動などの諜報活動で、満足に食事をとれない時にはどうしたのか?そんな時は、忍者メシと呼ばれる「兵糧丸」でピンチを切り抜けた。忍術書『用間加条伝目口義』には「七日飢ス、(中略)顔色ヲトロヘズ、手足ノ働少モカワル事ナシ…」と7日間何も食べなくても大丈夫、と記されている。にわかに信じがたいが、兵糧丸を実際に作ってみよう。

 『甲州流忍法伝書老談集』という古文書には、分量の記載がある。まず、現代では人参(オタネニンジン)、蓮肉、山薬、桂心、ヨクイニン、モチ米、うるち米(普段食べている米)、氷砂糖、水の材料9種類を漢方薬屋やスーパーで購入し用意する。そして、オタネニンジンや蓮の実など硬い物を粉末状にする。昔、忍者は薬研と呼ばれる製薬器ですりつぶしたが、現代ではフードプロセッサーで粉々にする。そこまでの工程を終えたら、鍋で水を沸騰させて氷砂糖を投入。

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