ちなみに、記者が同会場を訪れたのは19年秋に開催された音楽家・細野晴臣の50周年記念展以来。当時、会場には外国人客も多く、複数の言語が飛び交っていた。コロナ禍はわずか1年余りの間に世界を変えてしまったという実感も伴った。
視点を変えれば、逆境を乗り越える意志の力に貫かれた「約ネバ」という作品は、コロナウイルスに覆われた世界とこれからも向き合う日常とリンクするのかもしれない。
展覧会は今後も続く。3月17日~4月5日には大阪・梅田の大丸ミュージアム、4月24日~5月9日には愛知・名古屋のマツザカヤホールで開催予定だ。