経済ジャーナリストの荻原博子氏が、11日に配信されたYouTubeチャンネル「デモクラシータイムス」に出演し、「50年ローン」の問題点を指摘した。
司会を務める升味佐江子氏が紹介すると、荻原氏は「今日はほんとに怒ってるのは50年ローンというのがでてきて、これが今すごい人気なんです」と勢いよく切り出した。30歳で借りて80歳まで返すというもので、金融機関の中には年収100万円の人にもOKとする銀行もあることを指摘し、荻原氏は「そういう人が50年ローンなんか借りたら確実に破綻するとわたしは思う」と若い世代を案じた。
荻原氏は「今は住宅価格が上がっているので1億円の物件でも50年ローンだったらあなたでも借りられますよとみたいな。けっこう若い人が飛びついている」と説明。升味氏が「家賃を払うくらいだったらローンを払って家を手に入れましょうと…」と話すと、荻原氏は「そう言われると魅力的に思ってしまいますよね」と応じた。
実際に4000万円を変動金利0.9%で借りた場合を計算し、35年ローンで月々11万1059円。50年だと8万2812円だとした。
荻原氏は「この差は大きいんですが、ほとんどが変動金利なんです。金利が上昇すると借りている返済額も増えるんです」とポイントを抑えた。今は金利の上昇局面であることを踏まえ、荻原氏は「世界的な住宅金利は4%から5%なんです。日本も世界的になっていきたいと日銀の植田さんが言ってるからそうなる可能性がある。そうすると返済額が増えていく」と将来の可能性に触れた。さらに荻原氏は「変動金利にはふたつのルールがあります。5年ルールと125%ルールなんです」と述べた。
「例えば今、10万円返している人がいたとします。金利が上がって返済額が12万になったと。でも5年間は10万円でいいんですよ。2万円を負けてくれるわけじゃありません。2万円は元本に繰り入れられるんです。だから金利が上がれば上がるほど元本が増えていく可能性があるんです」と述べた。さらに125%ルールについて、荻原氏は「5年で返済額を見直しにはなるんです。そのときに125%ルールがあって、25%しか上乗せできない。借りている人は12万5000円までしか返せないんです。そのときに金利が急激に上がっていて15万払わなければいけなくなっていると(差額の)2万5000円はまた元本に繰り入れられるんです」などと説明している。