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指を折って数える方法、子どもの数学能力の飛躍に繋がっていた!?

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※画像はイメージです(rohawk/stock.adobe.com) 
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 指を折って数える方法が、実は子供の数学能力を飛躍的に高める可能性があるという。長年、稚拙な補助手段と見なされてきた指を使っての数え方だが、スイス、ローザンヌ大学の新研究によると、その小刻みな指の運動が強力な暗算の基礎を築いているそうで、研究チームは教師が手を使い数える生徒を叱るのを止めるべきと主張している。

 4歳半から7歳半までの子供211人を追跡調査し、段階的に難易度を増す計算問題に取り組む際の指を使う頻度を確認した同研究、幼い頃から指を数えた生徒らが最も優れた成績となった。

 同研究の筆頭著者のキャサリン・テヴノ氏は「学校で子供たちが算数の問題を解く際に指を使うことを妨げる理由はありません」と話し、指の使用を早期に禁止すると、「指で表せないほど大きな数字になった際に、より速く内面化された計算手順へ移行できなくなる恐れがあります」と警告した。

 他にも指の使用が5歳半から6歳でピークに達し、大半の子供が手に頼っていたことが判明、7歳半までに半数が指を使わなくなり、43%が継続、7%は一度も指を使ったことがない振り分けとなった。

 そして注目すべき点として、7歳時点で最も高い成績を収めたのは、幼少期に指を使い、その後自然にやめた子供たちだったことが挙げられる。更に、ずっと指を使う子供たちや一度も指を使わなかった子供たちよりも高い成績を示す結果となった。

研究チームは、指を使った計算が脳に数値の大きさを視覚的に把握させ、数の概念を強化すると示唆、10本の指に根ざした10進法システムを反映しているとしている。

一方で、調査対象のYear2(小学校1年生)担任教師の3分の1近くが指を使った計算を「生徒が苦戦している証拠」と見なしていたことも判明、研究チームはこの認識を変える必要性を指摘し「指を使うことを奨励することは後退ではなく、より優れた数学の基盤となる出発点なのです」と結論づけていた。

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