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テレビ出演多数の美貌弁護士 中学受験は不合格「算数は入試で7点」衝撃大失敗を告白→東大逆転合格が凄すぎた

受験

杉村 峰達 杉村 峰達
中学受験での挫折を語った越水遥氏
中学受験での挫折を語った越水遥氏

 弁護士の越水遥氏(26)は、若手ながら自身の法律事務所を開設、企業法務などに従事する一方で、フジテレビ「サン!シャイン」やMBS「よんチャンTV」でコメンテーターを務め、活躍を広げている。東大文科一類に現役合格し、法学部3年次に司法試験の予備試験に合格、同4年で最終合格を果たすなど、圧倒的な経歴の持ち主だが、中学受験では大きな失敗をしている。「全然ダメだった」という経験を糧(かて)に、「試験の女王」となった経緯が、凄かった。

 父親の仕事の関係で米ボストン、英ロンドンで小学4年生までを過ごした。「帰国してからも公立に行く気満々だったんですけど、5年生の夏に小学校の先生にアドバイスを受けて、6年生から塾に行きだしました」と、ずいぶん遅い中学受験のスタートだった。

 SAPIXや日能研からは入塾すら断られ、千葉県内で展開する市進学院の一番下のクラスでようやく入れたが、「最初の社会のテストは、全部の解答欄に『徳川家康』と書いて1点もらえるかなっていうくらい、絶望的な状況だった」という。

 4年生で日本に戻ったため、帰国子女枠が使えない学校も多かったため「4教科を詰め込む道を選んだ」という。特に苦戦した算数は「鶴亀算とかの高等テクニックを使いこなすのは、1年で間に合わないと判断。公文式で方程式までは行っていたので、方程式に全振りする作戦に出ました。捨てるところは捨てる。取れるところは取る。方程式で解けない問題を見極める力をつけて受験に臨みました」。

 父と相談して取った、かなり荒っぽい受験戦略。「毎日泣いたり、鉛筆を投げたり」という1年で何とか成績を上げ、本番を迎えた。最初に受けたのは茨城の難関、江戸川学園取手中。信じられない大失敗をしてしまう。

 「算数がたぶん、100点満点で7点くらいだったんです。問題用紙を開いた瞬間、これをやってみようかなという一問目を見たら、分からなかったんです。そこに引っかかったまま、別の問題を見たら、それも分からない。次の問題も分からない…ってなって、一問くらいしか解けなかった。試験時間が終わった瞬間に落ちたと確信しました」

 案の定、不合格だった。

 「これはヤバイって思った」と回顧する。原因は「メンタルがボロボロになったこと。あとから見たら全然解けたので、完全にメンタル勝負に負けた」と分析した。そこから、市川の受験では、メンタルをやられない対策を打った。具体的に行ったのは、過去問の研究だった。「どこに難しい大問が配置されているか、把握しないとメンタルが持たない。『あ、この辺りで難しい図形問題が出るんだな』とか、『どこで取れるか。どうやったら解けるか』を想定しました」と振り返った。

 そのおかげで、市川からは逆転合格を勝ち取った。

 前受け校に不合格しながら、晴れて市川の門をくぐった越水氏の脳裏を去来した思いは「私、この学校ではビリなんだろうな」。最初の定期テストでは、「ビリになりたくない、何か工夫しなきゃと、誰よりも真剣に点数を取りに行った」と話した。

 実際はビリではなく、「300人中60位くらい」だったが、定期テストにマジメに取り組んだ結果、中2時には学年4位となり、その後は高校卒業まで「そのくらいを推移した」と好成績をとり続けた。さらに著書「最短で最高の結果が出る逆算式勉強法」(フォレスト出版)にも記した、まず過去問を解き逆算して勉強計画を立て、暗記重視のスタイルで乗り切るなど、江戸川取手中受験での失敗時に見いだした勉強法を確立。見事に東大、司法試験まで突破した。

 「自分は天才ではなく、凡人。アタマがいいと思ったことは一度もない」と謙そんしつつ「受験や試験はメチャクチャ得意だと思う」と胸を張る。12歳の挫折を乗り越え、「大学や中学の受験に出てくる問題は、採点をするため一定の解き方が確立されていないといけない」という「受験の本質」をつかみ、試験の女王となった。

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