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3000万円以上が14%超 貯金に関するリアルな実態 最も多い貯金の目的とは

マネ活

よろず~ニュース調査班 よろず~ニュース調査班
画像はイメージ(years/stock.adobe.com)
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 物価上昇や将来の年金制度への不安、さらに雇用環境の変化などを背景に、家計管理や貯金に対する意識は年々高まっている。みんな、いくら貯めているのだろう…。気になっても貯金額や目的はなかなか聞きづらいもの。株式会社LENDEXはこのほど、20~60代の男女300人を対象に「貯金に関する調査」を実施、結果を公表した。

 調査によると、現在の貯金額について「0円(貯金なし)」と回答した人は11.3%だった。日常生活で精一杯で、貯金に回す余裕がない世帯が一定数存在することを示している。特に物価上昇や賃金の伸び悩みが続く中、家計がひっぱくし、思うように貯金ができない状況に直面している家庭が少なくないと考えられる。一方で、3000万円以上の貯金を保有している回答が14.7%あり、高収入・支出抑制・長期的な運用など、複合的な要因で資産を築いていると推測される。

 貯金の目的として最も多かったのは「老後資金」の46.6%で、ほぼ半数の人が将来の生活基盤確保を最大の目標としている。次いで「将来の病気や失業などへの備え(生活防衛資金)」で25.6%、「目的はないがとにかく貯めている」という回答も14.3%あった。

 毎月の収入から全く貯金ができていないと回答した人は25.6%。特に都市部に住む単身世帯や子育て世帯では、生活費の大半が日常的な支出に消えてしまい、貯金が難しい状況に陥っているケースが少なくない。次いで多かったのは「1~3万円未満(18.4%)」だった。一方で、「10万円以上」の高額貯金層も12.4%いた。

 毎月の手取り収入に対する貯蓄割合を尋ねたところ、「10%未満」が30.8%で最も多く、さらに「貯金できていない/赤字」の25.2%と合わせると、半数以上が貯蓄率10%未満という現実が明らかになった。一方で、「30%以上」貯金できている高貯蓄率層は10.6%だった。

 「今後1年の間に『貯金を増やすために取り組みたい』と思う行動」について複数回答で尋ねたところ、最も多かったのは「支出の見直し・節約」で58.7%だった。物価高や将来不安を背景に、まずは日常的な出費を抑えて家計を守ろうとする姿勢がうかがえる。「資産運用にチャレンジ(26.0%)」「固定費の見直し(22.0%)」も上位に挙がった。一方、「特に何も取り組む予定はない」と回答した人も25.7%存在し、貯金や資産形成に積極的な層とそうでない層の二極化が浮き彫りになっている。

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