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【中学受験】算数が苦手な子どもの救世主?塾なし中学受験経験者が語る「これないとマジやばかった教材」

受験

野田 茜 野田 茜

 中学受験に関する教材は世の中に無数に存在しているが、実際に使ってみると「使ってよかった」と実感できるものは意外と少ない。せっかく教材を買うのならば、ハズレ教材を選ぶのは避けたいと考えるのは当然のこと。そこで、中学受験を塾に通うことなく家庭学習で乗り越えた筆者の息子(現在高校1年生)と、その親である筆者の目線から、「これは本当に助かった」と実感した教材を振り返っていこう。

 息子の中学受験時にどの教材で勉強するべきか考えた筆者は、メイン教材の予習シリーズの他に市販教材もいくつか購入した。ただ1冊まるごと取り組むのではなく、必要な部分をつまみ食いする使い方だった。そんなつまみ食いで使用した教材のなかに、息子が「これないとマジやばかったな」と絶賛した教材がある。それが『中学入試 計算名人免許皆伝』だ。

筆者がこの本を知ったのは、数年前にたまたま読んだ「塾なし中学受験」をテーマにしたブログだった。そこに登場した子どもは、小5で最難関・開成中学の問題を解ける天才肌だったことが記されている。

 もちろん息子に同じやり方が合うとは限らなかったが、ブログで紹介されていた教材はとりあえず書店で中身を確認することにしていた。『中学入試 計算名人免許皆伝』もそのひとつだ。

 ぱらぱらと眺めるうち「計算は、いかにラクしてミスなく早く解くかが大事」という当たり前の事実に気づかされた。細かい内容までは理解できなかったが、計算力を高めることの重要性は感じ、軽い気持ちで購入した。「計算がラクにできるテクニックが載ってるらしいで」と息子に見せてから、本棚に置いておいた。

 その後、いつの間にか息子はこの本を夢中で読み込んでいたらしい。読み終わると間髪入れずに「これすごい!」と興奮気味に内容を筆者に教えてくれるようになった。ところが、筆者は算数が壊滅的に苦手なため、詳しい内容は理解できなかったが「すごいらしい」という熱量だけは伝わってきたので、ひたすら「へー、面白いなぁ」と聞き役に徹していた。

 この本はその後も息子の愛読書となり、今でも時々読み返しては「これなかったらやばかったよな」としみじみつぶやいている。

 『中学入試 計算名人免許皆伝』は中学受験の助けになるのはもちろんのこと、算数好きには一度手に取る価値のある本だと思う。実際、算数好きな小5の次男も、時折棚から取り出して読んでいる。

 もしも書店などに行く機会があれば、ぜひパラパラと中身を見てみてほしい。可愛らしいイラストと親しみやすい語り口調で、子どもが抵抗なく手に取れる構成になっているおすすめ教材だ。

 最後に、教材を子どもに買うときの心構えをひとつ。「使い倒してくれ」と期待せず、「1ページでも読んだらラッキー」と思うくらいで買うことをおすすめしたい。期待すればするほど、読んでくれなかったり参考にならないと言われた時のショックが強くなってしまうからだ。インテリアを買ったつもりで、どーんと構えていこう。

▽『中学入試 計算名人免許皆伝』(Amazon)

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<プロフィール>

野田 茜

2男1女のママライター。2022年、高1長男が完全塾なしで中学受験をし、偏差値60半ばの中高一貫校へ進学。現在、小5次男が通信教材を利用し自宅学習で中学受験に挑戦中。自身は中学受験未経験で大学まで公立育ち。中学受験の問題の難易度にまったく歯が立たず、逆に子供に教えられる。「ママ、教えてあげよっか?分かる?」と次男に心配される日々。

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