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「もう受験やめたい…」秋に突然やってくる子どもの「モチベーション急落」への処方箋

受験

鈴木詩織 鈴木詩織
画像はイメージです(buritora/stock.adobe.com)
画像はイメージです(buritora/stock.adobe.com)

 10月も後半に入りました。小6や中3の受験生は過去問演習などが本格化し、プレッシャーが大きくなる時期ですね。こんにちは。おうち受験コーチングの鈴木詩織です。

 この時期、親御さんからよくいただくのが「子どもが急に『もう受験やめたい』と言い出した」「机に向かってもボーッとしていて、やる気がない」というご相談です。 実は、2学期は運動会や文化祭などの学校行事が多くて体力を消耗する上に、学校の学習内容も一段と難しくなる時期です。そこに受験のプレッシャーが重なるため、真面目に頑張ってきた子ほど、突然プツンと糸が切れたようにモチベーションが急落してしまうのです。

 親としては「あと少しなのにどうして!」とパニックになりそうですが、実はこの時期の「中だるみ」や「反発」は、真面目に頑張ってきた子ほど陥りやすいサインなのです。

 ◆突然の「やる気ゼロ」の正体とは?

 10月後半の無気力は、決して怠けているわけではありません。夏の疲れ、学校行事の疲労、そして「過去問が解けない」「模試の判定が上がらない」という現実を前にした防衛本能(心が折れるのを防ぐためのシャットダウン)であることがほとんどです。

 ここで親が「今頑張らなくてどうするの!」と正論で追い詰めると、お子さんは完全に心を閉ざしてしまいます。

 ◆モチベーション急落への「3つの処方箋」

 ①いったん「勉強の話」を完全にストップする 勇気がいりますが、数日間、親から勉強に関する声かけを一切やめてみてください。「やめたい」という言葉の裏には、「今の苦しい気持ちを分かってほしい」というSOSが隠れています。まずは心と体を休ませることを最優先にします。

 ②「そうか、苦しいんだね」とただ聴く(ジャッジしない)

 お子さんが弱音を吐いたとき、「でも自分で決めたんでしょ」と正論で返すのはNGです。「そうか、今は受験をやめたいくらいしんどいんだね」と、ただそのまま受け止めてください。否定せずに聴いてもらえるだけで、子どもは「親は自分の味方だ」と安心し、エネルギーが少しずつ回復してきます。

 ③「勉強のやり方(方略)」を見直すチャンスにする

 少し元気が出てきたら、「どうして解けないんだろう?」と冷静に分析するサポートに切り替えます。「量が多すぎるのかな?」「やり方が合っていないのかな?」と問いかけ、お子さん自身が無理なく進められる「学習方略(方法)」を一緒に選び直すきっかけにしましょう。

 ◆まとめ

 秋の「受験やめたい」は、決して本当の挫折ではありません。親が焦りを手放し、安全基地となって休息と対話の時間をつくることで、子どもは必ずまた前を向いて歩き出します。

 点数やスケジュール管理を手放し、まずはお子さんの「心」に寄り添うコーチングを意識してみてくださいね。

 <プロフィール>鈴木詩織 受験コーチング協会代表理事。中学受験・高校受験・大学受験を目指す親子向けの受験コーチングをオンラインで行う「おうち受験コーチング」のサービスを展開。4000家庭以上の親子の受験に向き合う。著書に『おうち受験コーチング』『子どもが自走する言い換えビフォーアフター』共著に『おうちエニアグラム』いずれもみらいパブリッシング。

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