いよいよ新学期ですね。こんにちは。おうち受験コーチングの鈴木詩織です。
この時期、親御さんの心を最もざわつかせるのが「夏休み明けの模試結果」ではないでしょうか。「あんなに毎日机に向かっていたのだから、さぞかし成績が上がっているはず…!」と期待して結果を見た瞬間、思っていたような数字が出ておらず、目の前が真っ暗になった経験がある方も多いはずです。
しかし、結論からお伝えします。9月の模試で成績が下がっていたとしても、焦らなくて大丈夫です。
なぜ、夏の成果は9月に出ないのか?夏休みの頑張りがすぐに数字として表れないのには、明確な理由が2つあります。
▼学習のタイムラグ(約3カ月)…知識を頭に入れた(インプット)からといって、テストという緊張する場で正確に引き出せる(アウトプット)ようになるまでには、一般的に約3カ月のタイムラグがあると言われています。つまり、夏の成果が本当の意味で数字になって表れるのは、11月以降なのです。
▼周りの受験生も猛勉強している…夏休みは「受験の天王山」。全員が必死に勉強しています。お子さん自身の実力が確実に伸びていても、周りも同じように伸びているため、偏差値などの「相対評価」としてはすぐに表れにくいというカラクリがあります。
◆親が絶対にやってはいけない「NG行動」
期待が大きかった分、結果が悪いとつい感情的になってしまいますが、ここで以下の行動をとるのは逆効果です。
▼結果だけを見て責める…「夏休み、毎日何やってたの!」と結果だけで怒ると、必死に頑張っていたお子さんのモチベーションは完全に折れてしまいます。
▼焦って塾や課題を増やす…基礎が固まりきっていないのに、親の焦りから新しい問題集を買い与えたり、塾のコマ数を増やしたりすると、完全に消化不良を起こして逆戻りしてしまいます。
◆親は「裁判官」ではなく「コーチ」になろう
親の役割は、点数をつけてジャッジする裁判官ではなく、次の一手を一緒に考えるコーチです。秋以降の成績をグンと伸ばすために、次のステップを意識してみてください。
①まずは「プロセス」を承認する…結果はどうあれ、「夏休み、毎日決まった時間に机に向かって偉かったね」と、努力した過程そのものをしっかり言葉で認めます。
②模試を「宝の山」にする問いかけ…「どこで点数を落としたと思う?」「ケアレスミスか、まだ習っていないところか、一緒に分析してみようか」と問いかけます。点数ではなく「中身」に目を向けさせることで、模試を弱点発見の最高のツールに変えることができます。
◆まとめ…親の「待つ力」が秋以降の飛躍を生む
9月の模試はあくまで「現在地の確認」であり、合否を決めるものではありません。親が焦らず、どっしりと構えて「ここからどうするか」をサポートできる家庭こそが、秋以降に大きく成績を伸ばします。
夏の頑張りは、お子さんの中に確実に蓄積されています。まずは深呼吸をして、秋からの戦略を一緒に立てていきましょう。
<プロフィール> 鈴木詩織 受験コーチング協会代表理事。中学受験・高校受験・大学受験を目指す親子向けの受験コーチングをオンラインで行う「おうち受験コーチング」のサービスを展開。4000家庭以上の親子の受験に向き合う。著書に『おうち受験コーチング』『子どもが自走する言い換えビフォーアフター』共著に『おうちエニアグラム』いずれもみらいパブリッシング。