10月に入り、秋の深まりとともに受験勉強も本格化してきましたね。
こんにちは。おうち受験コーチングの鈴木詩織です。
2026年10月5日、文部科学省から次期学習指導要領に向けた「審議まとめ」が公表されました。これからの学校教育がどう変わっていくのかを示す重要な文書ですが、実はここには、私たち親が「家庭学習で何に重きを置くべきか」というヒントがたくさん詰まっています。
今回は、これからの受験や学びに必須となる「ある力」についてお話しします。
◆「教えられる」から「学習の自己調整」へ
今回の発表で、教育政策の中心として強く打ち出されたのが「学習の自己調整」というキーワードです。
これは、目標を立て、自分に合った学習方法(学習方略)を選び、実行した結果を振り返り、必要に応じて次のやり方を修正する力のことです。
実はおうち受験コーチングがずっと大切にしてきた「勉強のやり方を身につけ、自走できる子を育てる」という考え方と、完全に一致する方向性なのです。
これからの時代は、ただ言われた通りに知識を暗記したり、AIが出した答えをそのまま使ったりするのではなく、「自分で学び方を選び、振り返り、修正できる力」が学力の中核になります。
◆全教科の土台は「国語力(言語能力)」になる
もう一つの大きなポイントは、言語能力が「すべての教科の学習基盤」として位置づけられたことです。
これからのテストや受験では、国語だけでなく、算数・数学・理科・社会においても、「教科書や問題文を正確に読み解く」「自分の考えを根拠とともに説明する」力がこれまで以上に求められます。
ただ答えを出すだけでなく、「なぜそうなるのか」を自分の言葉で他者に説明できるかどうかが、深い学びの鍵になるのです。
◆家庭でできる「自己調整力」の育て方
では、家庭でどうやってこの力を育てればよいのでしょうか。
それは、親が「スケジュールや勉強法をすべて管理する」のをやめることです。
「今日はこのページをやりなさい」「このやり方で覚えなさい」と指示するのではなく、「今日はどんな方法で勉強してみる?」「今日のやり方は自分に合っていたかな?」と問いかけてみてください。
いきなり正解を与えず、お子さん自身が自分の勉強法を振り返り、修正する「余白」を作ることが大切です。
◆まとめ
次期学習指導要領の方向性とも重なる、「自分で学び方を選び、振り返り、修正できる力」。これを家庭学習の中で少しずつ育てていくことが、結果的に受験を乗り越える一番の近道になります。
親は「教え込む人」ではなく、環境を整え、対話を通して思考を引き出す「伴走するコーチ」として、お子さんの自走をサポートしていきましょう。
<プロフィール> 鈴木詩織 受験コーチング協会代表理事。中学受験・高校受験・大学受験を目指す親子向けの受験コーチングをオンラインで行う「おうち受験コーチング」のサービスを展開。4000家庭以上の親子の受験に向き合う。著書に『おうち受験コーチング』『子どもが自走する言い換えビフォーアフター』共著に『おうちエニアグラム』いずれもみらいパブリッシング。