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「印象派みたい」芸術家なのか!? 3歳の女の子が描いた風景画  イラストレーターの父も驚く色彩の重なり

皮下勇生 皮下勇生

イラストレーターの父をまねて、3歳の女の子が完成させた風景画がXで注目を集めている。

「娘(3)が見よう見まねで描いた風景画。」という言葉とともに紹介された一枚の絵。赤茶、緑、白、水色…大自然を思わせる大胆な色使いと、勢いのあるタッチが印象的だ。

SNSユーザーから
「腕を離してスマホみたら写真に見えました」
「色彩バランスがめっちゃ好みです!」
「大傑作です!! 個展をぜひ。」
などの声が寄せられる今回の投稿について、父でイラストレーターの添田一平さんに詳しい話を聞いた。

――お子さんが絵を描いた時の状況は?

添田:娘が「えのぐする~」と言って、私のスチレンボードと絵の具箱を出してきました。一緒に描くのかと思ったら「パパはしないで!」と言われたので、最初は横で見守り、その後は少し離れて10分ほど自由に描かせました。

娘は絵の具をチューブから出したり、色を混ぜたりするのが好きなようです。今回も使う色を自分で選び、気になった色を混ぜながら筆を動かしていました。白や水色、緑、赤茶色が重なる部分や特徴的な筆跡は、娘が描いたものです。

――「見よう見まね」とのことですが、普段はどのような環境で絵に触れているのでしょうか。

添田:私も妻もフリーのイラストレーターで、歴史画や甲冑画、ゲーム関係のイラストなどを描いています。娘にとって、大人が机やPC、iPadに向かって絵を描く姿は日常の風景なのだと思います。

私が趣味で可動フィギュア撮影用の背景ボードに絵の具を塗っていたことも、娘が絵の具に興味を持ったきっかけの一つです。特別な技法は教えず、絵の具がもったいなくない程度に自由にやらせています。

――完成した作品を見た時の感想をお聞かせください。

添田:「出来た~」「かんせ~」と言って見せてきた時、なかなかのバランスだなと思いました。何を描いたのか聞くと、「煙と魚と水溜まり」と答えました。

3歳半なので、完成形をあらかじめ設計して描いているわけではないと思いますが、大人が狙って作ろうとすると、かえって難しいような色の重なりや筆跡が偶然できていて、絵を仕事にする人間としても興味深く感じました。

――普段から絵を描くことが好きなのでしょうか。

添田:歌とダンスが好きですが、絵を描いたり、絵の具で遊んだりすることも好きです。今は何かを上手に描くことより、絵の具を出し、混ぜ、筆で塗ること自体を楽しんでいるように見えます。

絵を描くことを「おしごとする」と呼び、自分から画材を出すことがあります。両親とも絵を仕事にしている家庭ならではかもしれません。

――投稿の反響についてお聞かせください。

添田:色がきれいだなと思って何気なく投稿しただけなので、これほど多くの方に見ていただいて驚きました。「印象派みたい」「美しい」といった感想も、言い過ぎだと思いつつうれしかったです。見る人によって違うものに見えることも、娘の答えが「煙と魚と水溜まり」だったことも面白く、絵は人によって見え方が違うのだと感じました。

「才能がある」と言っていただけるのは親としてうれしいですが、今は本人が面白がって描き、怖がらずに色を混ぜてくれればそれでいいと思っています。楽しそうな姿をほほ笑ましく思いながら、床が汚れないかハラハラしています。

◇ ◇

絵の具を出し、色を混ぜ、自由に筆を動かす姿を、そばで見守っていた添田さん。

上手に描くことより、本人が楽しむことを大切にするそのまなざしからは、子を思う父の想いが伝わってくる。家族の日常から生まれたこの一枚に、多くの人が心を動かされた。

なお添田さんはフリーのイラストレーターとして、歴史画や甲冑画、ゲーム関係のイラストなどを中心に制作している。これまでの作品や活動は公式WEBサイトで紹介されているので、興味のある方はぜひご覧いただきたい。

▽添田一平 WEBサイト
https://soeda-ippei.jimdofree.com/

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