9月も下旬に入り、小6や中3の受験生はいよいよ過去問などの実戦的な学習に入り始める時期ですね。
こんにちは。おうち受験コーチングの鈴木詩織です。
秋は受験の総仕上げに向けて、親御さんも「絶対に合格させなきゃ!」と力が入る季節です。しかし、実はこの時期、親が子どもの学習スケジュールをガチガチに管理している家庭ほど、成績が伸び悩むという落とし穴があります。
秋から成績がグンと伸びる子に共通しているのは、「自分で自分の学習をコントロールしている(自走力がある)」ということです。
◆なぜ「親のスケジュール管理」がNGなのか?
動機づけ研究では、学習効果を高めるうえで「自分で決めている」という自律性がとても重要だとされています。
親が「今日は○ページから○ページまでやりなさい」と指示を出し続けると、勉強が「言われたことをこなす作業」になりがちです。
秋からは、少しずつ子ども自身が「何を・どう進めるか」を考え、自分で決める機会を増やしていくことが大切です。
◆スケジュール管理を手放す「3つのステップ」
親が管理を手放すといっても、いきなり「今日から全部自分でやりなさい」と放り出すのは危険です。少しずつ、親の役割を「ティーチャー(指示者)」から「コーチ(伴走者)」へと移行していきましょう。
ステップ①:決定権を子どもに渡す
親がメニューを決めるのではなく、「今週は数学のどこを強化したい?」「今日はどのテキストから始める?」と問いかけ、子ども自身に選択させます。
ステップ②:振り返りを一緒に行う
週末に「今週立てた計画、うまくいったかな?」「どこが難しかった?」と一緒に振り返ります。「じゃあ、来週はどう工夫してみようか」と、子どもに改善策を考えさせることが重要です。
ステップ③:失敗を「成長のチャンス」として見守る
計画通りにいかずに成績が下がることがあっても、すぐに親が口出ししてはいけません。「自分で失敗して、自分で立て直す」という経験こそが、圧倒的な自走力につながります。
◆まとめ
「うちの子に任せたら、全然勉強しないのでは…」と不安になるお気持ちは痛いほど分かります。しかし、親がスケジュールを握りしめている限り、子どもの本当の力は引き出せません。
秋からは、わが子の「自分で伸びる力」を信じて、思い切って手綱を緩めてみてください。その信頼が、受験本番での一番の底力になりますよ。
<プロフィール>鈴木詩織 受験コーチング協会代表理事。中学受験・高校受験・大学受験を目指す親子向けの受験コーチングをオンラインで行う「おうち受験コーチング」のサービスを展開。4000家庭以上の親子の受験に向き合う。著書に『おうち受験コーチング』『子どもが自走する言い換えビフォーアフター』共著に『おうちエニアグラム』いずれもみらいパブリッシング。