幼い頃から「人の役に立つ仕事がしたい」と医師を夢見ていた桐衣朝子さん。しかし高校1年生のとき、母親から「大学には行かせられない」と告げられ、夢を諦めることになった。
その後、就職、結婚、子育てを経験するも、大学への思いは消えず、46歳で大学へ進学。52歳で大学院へ進み、61歳で小説家として作家デビューを果たす。
そんな半生を描いた漫画「母に打ち砕かれた私の夢」には、「夢を追うのに遅すぎることはない」という思いが込められている。一度諦めた夢に再び挑戦したきっかけや当時の心境について、作者の桐衣朝子さんに話を聞いた。
ー高校時代、お母様の言葉で夢を諦めたとき、どのようなお気持ちでしたか?
未来が突然消えて、灰色の空の下で草木一本生えていない荒野に一人ぼっちで立っているような気持ちでした。明日が見えない。今から私は何をしたらいいんだろうと絶望しました。
そして「私はこの家にとっていらない存在なのだ。価値のない人間なのだ。」という証拠を突きつけられた思いで自暴自棄にもなりました。
ー46歳で大学へ進学し、もう一度夢を追おうと思ったきっかけを教えてください。
娘達には幼い頃から「夢を持ちなさい」「一人でも多くの人の役に立つような人生を送って欲しい」と言い続けていましたが、ふと「私自身はどうなのだろう?」と己を省みた時にハッとしたのです。私は自分の夢をさっさと捨ててしまったじゃないかと・・・。「私は今、何がしたいだろう。自分自身の夢はなんだろう」自分に真剣に問いかけてみました。
「勉強したい!大学に行きたい!そしていつか誰かの役に立つことがしたい!」私の心が即答しました。
ー「今からでは遅い」と夢を諦めかけている方へ、伝えたいことはありますか?
夢を叶えられるかどうかは、運とか才能とかたくさんの要素が絡んできますが「夢を持つこと。夢を追いかけること」は誰にも止められません。もしかしたら、その過程が一番楽しいかもしれない。少なくとも、そのための努力は無駄にはならないと思うのです。私は高齢者と言われる年齢ですけど、今春からスタートしたインスタの漫画エッセイを通して「世界の一隅を照らす」という新しい夢に挑戦している真っ最中です。
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