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伯母が土産のケーキを持参も…子どもが食べられず激怒「思い込みが強く、話が通じない相手」への対策は?

石原 壮一郎 石原 壮一郎
理不尽な怒りを示す相手には捨て身で対応すべきか? ※画像はイメージです(TomWang/stock.adobe.com)
理不尽な怒りを示す相手には捨て身で対応すべきか? ※画像はイメージです(TomWang/stock.adobe.com)

 お盆の季節がやってきた。実家に帰省すると、久々に会う親戚と言葉を交わす機会もあるが、その中で意思の疎通がうまくできず、困った事態になった場合、どう対応すべきだろうか。「大人研究」のパイオニアとして知られるコラムニストの石原壮一郎氏がその対策を提言した。

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 【今回のピンチ】

 実家に来た高齢の伯母がケーキを手土産に持ってきた。しかし、息子は卵アレルギーで食べられない。「好き嫌いはダメよ。それとも私のケーキが食べられないの!」と激怒……。

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 夏休みに妻と5歳の息子を連れて実家に帰省。近所に住む高齢の伯母が、「久しぶりー」と顔を見に来てくれました。伯母は悪い人ではないのですが、昔から思い込みが強くて、人の話を聞かないタイプです。

 伯母の手土産は、地元の人気洋菓子店の高級ケーキ。「おいしいのよー!○○ちゃんに食べて欲しくて」と、満面の笑みで言っています。気持ちはありがたいのですが、息子は卵アレルギーでケーキが食べられません。

 「申し訳ないんですけど、息子はアレルギーがあって。私たちはありがたくいただきます」と伝えると、急に怖い顔に。「好き嫌いはダメよ。それとも私のケーキが食べられないって言うの!」と激しく怒り始めました。

 いくら怒られても、息子にケーキを食べさせるわけにはいきません。さて、どう言えば引き下がってくれるのか。

 この手のタイプに、しかも興奮しているときに、「ですから、アレルギーというのは」と丁寧に危険性を説いても、聞いてはくれないでしょう。「好き嫌いの話じゃなくて、命に関わるんです!」と強く言ったところで、もはや意地になっていますから、己の間違いを認める可能性はほぼゼロです。

 それどころか、ますます興奮して「甘やかしていると、ロクな大人にならないわよ!」などと不愉快な説教をし始めそうです。

 この時点で、伯母は「さっさと縁を切るべき人」以外の何ものでもありません。「もう帰ってください」と追い返しても、それはそれで妥当な対応です。ただ、そうするとさらに怒りをエスカレートさせて、しつこくネチネチ言ってきたり、親戚中を巻き込んだ面倒な展開になったりするでしょう。

 それを防ぐには捨て身の攻撃が有効。まずは妻と子どもを別の部屋に避難させます。このままだと、子どもは「自分が怒られている」と思って胸を痛めそうです。

 その上で、伯母の目を見据えて「ありがとうございます。いただきます!」と宣言し、「残ってると、息子が食べたがりますから」と言いつつ、片っ端から手に取ってすべて平らげます。4つでも5つでも、ひるんでいる場合ではありません。カロリーや糖分の摂り過ぎも気にしている場合ではありません。

 平らげたら、急に神妙な顔になって「こんなおいしいものを食べられない息子が不憫(ふびん)で不憫で……。伯母さんもそう思いませんか?」と同意を求めます。すでにこっちの謎の迫力に押されている伯母さんは「そ、そうね」と力なく返してくるでしょう。

 仕上げに「これからも夫婦で力を合わせて、一生懸命に子育てしていきます。伯母さんもあたたかく見守ってください」と決意表明しつつ頼っておきます。たぶん、戸惑いつつも「わ、わかったわ。私は味方だから」ぐらいのことを言い出……せばいいですね。

 話が通じない相手は、全力で煙に巻いてポカンとさせる――。それが大人の戦い方です。

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