映画「ダラス・バイヤーズクラブ」(2014年)でトランスジェンダーのレイヨン役を演じて、アカデミー賞の助演男優賞を獲得した俳優兼ミュージシャンのジャレッド・レト(54)が、主演したディズニー映画「トロン:アレス」(2025年)の撮影中、一連の異例な要求をしていていたという。英BBCが公開したドキュメンタリーで浮上した、性的暴行などに関する別の疑惑を否定し続けるさなか、今回は製作関係者が撮影現場での奇妙な言動について証言した形だ。
関係者は「ページ・シックス」の取材に対し、ジャレッドが「撮影中にいくつもの奇妙な要求をした」と告白。キャストやスタッフから「一切のアイコンタクト」を望まなかったと明かした。さらにジャレッドは、「魚しか食べない」食事制限をしていたことから、「毎日新鮮な魚を釣って調理するための漁師」を現場に呼ぶよう要求したという。同関係者は、スタジオ側は最終的に専属の漁師を雇うことはなかったが、要求に応じられるかどうか「慌てて検討した」と振り返る。
また、メソッド俳優として知られるジャレッドは、撮影期間中「役から外れて話すことを拒んだ」という。ただ、撮影中に性的に不適切な言動をするのを目撃したことはないとしている。
一方、ジャレッドが所属するバンド「サーティー・セカンズ・トゥ・マーズ」のツアーに帯同していた元スタッフも「ページ・シックス」の取材に応じた。この元スタッフは、「彼はいい人ではありません。目の奥に魂がないんです」「一緒に仕事をしていて最悪な雰囲気でした。周りを不快にさせる人でした」などと語っている。
BBCが公開したドキュメンタリー「Jared Leto: Hollywood's Dark Secret」では、10代だった当時に性犯罪行為を受けたと訴える女性4人を含む複数の証言が取り上げられている。モーテルの浴室での暴行や、ホテルの部屋での脅迫、未成年時の性的関係、性的な内容の電話によるグルーミングなどが主張された。BBCは番組制作にあたりジャレッドへ繰り返し取材を申し入れたが、これまで応じていなかったという。