イギリス出身の有名アーティスト、デイヴィッド・ホックニーさんが死去した。88歳だった。現代美術を代表する芸術家の1人であったホックニーさんは6月11日、自宅で安らかに息を引き取ったという。
その長いキャリアの中、絵画や写真、iPadなど、幅広い媒体で作品を発表したホックニーさん。生誕90年を記念した回顧展が2027年10月からロンドンのテート・ブリテンで開催されることが先日発表されていたところだった。
1937年、イングランド北部ヨークシャーのブラッドフォードに生まれ、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートに進学したが、卒業に必要な論文を書くことを拒否するなど、物議を醸す存在だった。1964年にはロサンゼルスへと移住、油絵から鮮やかな色彩のアクリル画へと移行し、プールをモチーフにした作品などで有名になった。
絵画の参考としてポラロイド写真を撮り始めたことをきっかけに、コラージュ写真という芸術形態に興味を移し、後にはオペラやバレエの衣装デザインなども手掛けた。
エリザベス2世の肖像画を描くことやナイトの称号を何度も断っていたホックニーさんだが、女王からの個人的な贈り物を断るのは申し訳ないと感じたとして、メリット勲章は受け取っていた。