普段の連絡はメール中心の時代だからこそ、会社の固定電話に苦手意識を持つ人は少なくない。そんな電話応対の不安と、失敗を乗り越えていく姿を描いた吉谷光平さんの作品「電話」が共感を集めている。
それはある日、会社の電話が鳴ったときのこと。電話を前に、主人公の麦田は緊張した表情を浮かべていた。日常で固定電話を使う機会はほとんどなく不慣れなうえに、周囲には先輩社員がいるため「失敗したらすぐにバレてしまう」と緊張しながら受話器を取る。
電話を受け、担当者へ取り次ぐことを伝えて受話器を置いた麦田は、なんと内線につなぐ前に電話を切ってしまった。この失敗によって落ち込む麦田の前に、上司である課長が近づくと「ミスなんて誰でもする。気にすんな」と優しく声をかけたのだ。意外な反応に驚いた麦田が「怒らないんですか」と尋ねると、課長は「怒ったらプレッシャーで余計ミスするだけだろ。どんな仕事でも慣れればできるようになる。心配すんな」と励ます。
そんな頼もしい課長だが、じつは会社のSNSアカウントでうっかりプライベートな内容を投稿して部下に怒られることもある。困った表情で「すまん、アカウントってのがよくわからなくて……」と言う課長を見て、課長も自分と同じように失敗することがあるのだと麦田は思うのだった。
読者からは「イケメンすぎて全会社員の理想の上司すぎる!」や「こんな課長のもとでなら自分もがんばれる」など課長に対する賞賛の声があがっている。そんな同作について、作者の吉谷光平さんに詳しく話を聞いた。
ー内線を繋ぐ前に切ってしまうというエピソードを描こうと思った理由を教えてください。
会社ではあるあるだと思います。実際に、自分もやってしまったことがあるので描きました。
ー失敗を怒らない課長ですが、逆にどのような場面で厳しく言うのでしょうか?
不誠実なことは怒るかも。と思います。
ー課長の失敗エピソードを入れた理由はありますか?
上の人も失敗するんだ。と思うと安心できると思ったからです。そこから課長が失敗してそうなことを考えてこの話を入れました。
<吉谷光平さん関連情報>
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