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なかなか言えない…キャパオーバーでパンク「頼り下手」な人→解決するポイントとは【臨床心理士が解説】

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仕事も家事も「完璧にやらなければ」と日々奔走するAさん。キャパオーバーで心身ともに疲弊しているのに、いざ誰かを頼ろうとすると「無能だと思われないか」「相手に負担をかけたくない」というブレーキがかかってしまう。そんなAさんのような「頼り下手」な人は、自分の許容量を超える仕事やタスクを抱えて苦悩してしまうケースが多い。

ではAさんは、限界を越えてしまう前にどのように対応していくべきなのだろうか。臨床心理士・公認心理師でもある恋活・婚活スクール【and her】の田口ともさんに、周囲と良好な関係を築きながら「上手に頼る」ためのヒントを聞いた。

ーそもそも、なぜ「人に頼ること」に強い抵抗感や罪悪感を抱いてしまうのでしょうか?

背景には、「頼ること=自分の負け」という誤解や、幼い頃からの刷り込みがあるかもしれません。特に頑張り屋さんほど、幼少期から「それくらい自分でやりなさい」「人に迷惑をかけてはいけない」と言われ続け、それが無意識のブレーキになっているケースが多々あります。そのため、人に頼る行動がまるで能力不足を露呈することや、「いけないこと」のように感じられてしまうのです。

しかし、今の自分のキャパシティを正確に把握し、それを相手に正しく伝えることは、決して甘えではありません。人間関係を維持するための、もっともまっとうな「リスク管理」だと捉え直してみてはいかがでしょうか。

ーではAさんはどのように対応していくべきでしょうか?

交換条件を使って周りの人に助けてもらうのがいいでしょう。

Aさんのような人は、一方的に助けてもらうと罪悪感を抱いてしまい、それが嫌なために人に頼れないのです。そこで、「私は何々をします。代わりにあなたには何々をお願いできる?」という交換条件を提示することで、対等な「取引」に近くなり、気が楽になります。

このように交換条件を提示することで、してもらいっぱなしの罪悪感が消え、心理的なブレーキが外れやすくなるのです。

ー相手が快く引き受けてくれる「上手な頼み方」の具体的なフレーズを教えてください。

「感謝・現状を伝える・具体的なお願い」の3ステップで伝えるのがポイントです。

例えば、「いつも助けてくれてありがとう(感謝)。どうしても今週中にこの資料を仕上げたいんだけど、何々の件で手一杯になってしまっていて(現状)。もしよければ、何々の部分だけ、1時間ほど手伝っていただけませんか?(具体例)」という流れです。

部分的に切り出して具体的に頼むこと。そして「断っても大丈夫」という相手のキャパを尊重する一言を添えると、相手も「明日の何時ならできそう」など、自身の状況を踏まえた回答がしやすくなります。

ー人に頼ることで、自分だけでなく「相手」にも良い影響はありますか?

頼られると人は喜びを感じるものです。一度「自分がされたら」と考えてみてください。職場のいつも完璧な人が、ある日「あなただから頼りたいんだけど…」とSOSを出してくれたら、迷惑だと感じますか? おそらく「頼りにされて嬉しい」「力になりたい」と感じるのではないでしょうか。

あなたが一人で抱え込み、不機嫌な顔でパンクしてしまうよりも、素直に頼って、最後に「本当に助かった、ありがとう!」と笑顔で感謝を返す方が、相手の「役に立てた」という喜びにつながります。頼ることは、相手を信頼しているという「最上のメッセージ」でもあるのです。

◆田口とも(たぐち・とも) 臨床心理士/公認心理師/LCIQ®︎診断士
「どうせ自分なんて恋愛も結婚もできない…」と自信をなくしている方の背中をピシッとさせてポンッと押したい、という想いから恋活/婚活スクール【and her(あんどはあ)】を運営。あなたを「また会いたい」そして「ずっと一緒にいたい!」と思われる人に育てます。

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