沖縄県名護市辺野古沖の船の転覆事故で亡くなった同志社国際高の生徒・武石知華(ともか)さんの父親が5月31日、SNS「note」を更新し、「普天間高校との交流会」と題して同志社国際高校の沖縄研修旅行での平和学習についてつづった。
沖縄研修旅行について、文部科学省は同校の平和学習を「偏向」とした上で、安全管理の不備を指摘し、教育基本法違反とした。玉城デニー知事や一部の政治家は「平和教育の萎縮を招く」などと反論している。
noteでは、過去の研修旅行で2015年までに7回、現地の普天間高校の生徒との交流プログラムが実施されていたことを伝えている。普天間高校の生徒からは
「基地はなくなって欲しい。」
「基地があることに賛成か反対かで聞かれると答えが難しい。」
「基地がなくなったら、困る人も多い。」
「騒音は本当に困る。」
「騒音は気にしたこともない。」
「基地がここからなくなればいいというものでも無い。移設先の人がどう思うか。」
「クラスの中にも親が基地で働いている人がたくさんいる。」
「米兵のことを怖いと感じるし、事件もあるし、迷惑。」
「基地の人は優しいし、お祭りにも行く。怖いと思ったことはない。」
「交流会に向けて準備する時くらいしか、基地のことを考えない。」
とさまざまな意見が出されたという。これにを受けて、同志社国際の生徒からも
「事前学習で聞いた話と全然違う。」
「基地反対を唱えるだけでは解決しない。」
「基地があることが日常として当たり前に受け入れていることに衝撃と責任を感じた。」
「基地に反対しないのは、戦争を体験していない世代だからかも。」
などの意見があった。しかし、2016年以降は交流会は縮小し、2019年には廃止されていた。
父親は「これは学校側が基地反対とは別の角度の意見に触れさせたくないと、意図的に廃止したものとするのは飛躍しすぎだと思う。学校側がプログラムを設計する際に、コストや手間、普天間高校側の負担など、一定の合理性があって廃止したのかもしれない」と分析。一方で「結果的には1年を通じた平和教育において、基地反対とは異なる視点を生徒に提供しない内容に変遷したことは確かだ。」としている。
さらに「ひとりの生徒の親として、今後、平和学習のために辺野古を訪れる中高生のためにも聞きたい。」と前置き。「玉城デニー知事としては、どのような取り上げ方とコース設計を推奨するか、参考までに教えていただきたい。文科省の報告に沿ったものでなくても良い。玉城知事の発言の解像度を高めるためのものとして、見解を知りたい。」と質問を投げかけた。